実家で私がいつも座る後ろの台にはこれがあります。
竹を切って作ったペンたて。
ずっと家にあるので、家の中の風景に溶け込んでいて、今まで良く見る事もなかったのですが、
Wi-Fiもつながっていない、テレビのコードも抜いてある実家に1日中いるととにかく暇な中、この竹のペン立てが目に入りました。
父が作ったこのペン立て。記憶をたどると40年程前から家にあると思います。
筒の中に差してあるものを出してみると、すっかり忘れていたすごいアイデアの物が入っていました。
これです。
短くなった鉛筆を最後まで使えるように細い竹を使って作ったもの。
鉛筆にピッタリはまっていてびっくりです。
私が若い頃、これを見ても何の感情も湧かなかったこのえんぴつキャップ。
今見ると感動ものです。
えんぴつの先も、未だに自分で研いでいるみたいですね。^^
父とこれを見ながら、
めったに電話もかかってこない、テレビの音もない空間で、庭のハッサクを食べながら、
お金を使わないつつましい昔の話を聞いていると、
私のこれからは、昔の生活を理想とすることが多くなりそうな予感がしました。
随分前に、息子と中国の貧しい地域に暮らした時、貧しいのに幸せだった気持ちや、物がなければ、有る物で作った喜びを思い出しました。
89歳で昭和1桁の物の無い時代を生きてきた父の暮らしや生き方を見ていると、必要なものは何なのかとか、これからの私に必要な物は何かを考える良い機会になります。
私も歳を取ったのだと思います。^^
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。