柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

父の認知症 認知症の父と私

認知症の部屋、マッチの火で焦げた残骸を見て思う事。

投稿日:2021年6月8日 更新日:

 

今日は、天気も良かったので、実家の介護後の掃除をしました。

畳を拭いている時に畳の焦げた跡が目に入りました。
そして、焦げた座布団に、焦げた父のはんてん。

よくあの時家が燃えなかったと、あの時の情景を思い出してぞっとしました。

あの日は、いつものように朝起きて父の部屋に行くと、
・何か所も焦げて大きな穴があいた座布団と
・その上に半分燃えた父の靴下と半分真っ黒焦げたティッシュが何枚もありました。
・すった後のマッチも何本かありました。

こんな光景が目に飛び込んできたんです。

見た瞬間血の気が引いたのを思い出します。

部屋を見渡すと、焦げた畳と、焦げて穴の開いた父のたんぜんも見えたんですよね。

もう、力が抜けてヘナヘナと座り込みましたね。

 

夜中に仏壇に線香をつけようとマッチを擦って何本も手から落ちたのでしょう。

そして、火が座布団に移り、燃えたので、ティッシュで押さえて消そうとしたのでしょう。半分程燃えて黒くなったティッシュが何枚もありましたから。

父を起こし、これどうしたの?と聞くけれど、全く覚えていませんでした。
焦げたもろもろを見ても、何の反応もありませんでしたね。

座布団にあいたこげた大きな深い穴。もしも、火が座布団の中でくすぶっていたら・・・。もしも、もしも・・・。

仏壇の横は薄い障子です。

燃え移らなかったのがキセキです。

 

あの時生まれて初めて、腰が抜けるという経験をしました。

あの日は来客がありマッチを出し、いつもは隠してあるマッチをたまたま仕舞い忘れました。
火事に繋がる不注意は介護者として絶対にやってはいけないことです。

焦げた残骸を見て、強く思いました。

家が燃えなかったのは奇跡です。

↑以前こちらの記事に書いたのは、こんな事でした。

今、認知症の方の介護をしている方は、充分お気をつけくださいね。

 ◆「認知症の父と私」の歩み

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-父の認知症, 認知症の父と私
-

執筆者:

関連記事

可哀そうと思わないで。という認知症専門医の話に救われました。

時々、「ボケ日和 転ばぬ先の知恵」という本を書かれた認知症専門医の長谷川嘉哉先生のYouTubeを見ています。 今日の話は、最後に今の父と私にも当てはまる、私の心が軽くなる話でした。 それは、「安易に …

私が選ぶものはそんなに趣味が悪いのだろうか?^^;

認知症を理解するにはたくさんの共有時間と失敗が必要な気がします。

今日は父のデイサービスの日。 父はお風呂に入りに行く日だと認識しています。 前もって伝えておくと、余計な事を考えて要らぬ妄想が起こってしまうので、当日の朝ごはんの時に「今日はお風呂の日だよ」と伝えるよ …

終末医療に入った父との優しい会話。

今日は午前中、認知症で終末医療に切り変わった父がお世話になっていた施設に、父の荷物を受け取りと退所届に行ってきました。 実家に父と二人きりの、一人自宅介護で途方に暮れている時に、1か所空きが出て入れる …

迷惑そうな顔をする認知症父に戸惑う私でした。

施設に入所している認知症父に面会に行って来ました。 前回のひ孫を優しく嬉しそうに見つめる父の顔が忘れられなくて、もっと昔の事を話しして父の脳を刺激すれば、少し会話が出来るようになるかも知れないと淡い期 …


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ