柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

父の認知症 認知症の父と私

可哀そうと思わないで。という認知症専門医の話に救われました。

投稿日:

時々、「ボケ日和 転ばぬ先の知恵」という本を書かれた認知症専門医の長谷川嘉哉先生のYouTubeを見ています。

今日の話は、最後に今の父と私にも当てはまる、私の心が軽くなる話でした。

それは、「安易にかわいそうという言葉を使わないで」という内容の話でした。

 

生命体としての活動が落ちてきている認知症の後期に入っている家族を見て、食が細くなって食べられなくなって痩せて可哀そう。ずっと寝てばかりで可哀そう。

 

でもそれはいつか誰でも死に近づくための道のりなのだから可哀そうと思わなくてもいいんだ。という個所をすごく頷きながら聞いていました。

なぜ、すごく頷きながらかと言うと、今の私がまさにそう思っているから。

私は実家で一人っきりでの介護の時、相談相手がいなかったので自分一人で何かを決断した時に父に深く「可哀そうな事させてごめんね」って思っていました。

でも、今は全く可哀そうと思わなくなりました。
父は静かに最後の命の灯が消えるのを待っているのが解るから。
人の最後はこうやって終わりに近づいているんだって父を見て理解したから。

今、認知症のパートナーやご家族を介護されている方は、無理に可哀そうな事をさせてしまったと自分を責めてしまう事が多いことでしょう。

私も昔はいつもそうでした。父にいつも可哀そうな事をさせちゃってごめんね。って思っていました。

しかし、今振り返ると、認知症が進んでるので、30秒もしないうちに本人は忘れるんですよね。可哀そうな事も30秒で終わりです。

後は笑わせたらいいんです。私達も30秒後にはよく一緒に笑っていました。(泣き笑いも多かったですが)

父は人生の後期に入り、静かに時を待っていて、身をもって私達に人の最後を教えてくれています。
可哀そうの代わりに「ありがとう。」ですよね。

「可哀そうと思わないで」という今日のお話に救われてとても納得した私でした。

◆「認知症の父と私」一覧

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

-父の認知症, 認知症の父と私
-

執筆者:

関連記事

認知症の父、突然その時はやってきた。

  昨日から父の足が前へ一歩踏み出せなくなり、昨夜「自宅での生活が無理になったね。」と言うと、うんと素直に頷いた父。 そして夜中、ワシがトイレに行きたくなったらどうするかな?と何度も不安そう …

親から年寄りか老人かドロボーと言われます。^^;

ケアマネージャさんに施設入居の相談をした途端、ひと言も父の前では施設の事は口に出していないのに、何かを察したかのように、私を褒める言葉が増えた父。 一生懸命褒めてくれているつもりだろうけれど、やはりそ …

味がしない。あの時も味覚障害から始まったという怖さ。

うすうす感じてはいたけれど、最近自分に異変が起きてる。 どんな異変かと言うと、日常に起こる全てが怖くて誰かに脅迫されたいるような。 常に些細な事に心臓がバクバクしている異変。 朝、目が覚めただけで、恐 …

認知症父への殴り書き 続編

  昨日の私の父への怒りは、夕方実家に戻ると消えました。 昼間3時間ほど、実家を離れただけなのに、私が「ただいま~」と帰ると、 まるで小さな子供が母親の帰りを待っていたかのような表情の父がそ …

自分から公衆便所の匂いがしてきたという話。

実家で認知症親の介護をしています。 ほとんど自宅には帰らず、実家で認知症父と過ごしています。 とは言っても、実家には私がくつろげる部屋はなく、以前の父の部屋を 私が寝る部屋にするしかなく、仕方なくその …


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ