柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

腹も立てずに優しく寄り添えた日。

投稿日:

今日は認知症父のデイサービスの日でした。

デイサービスと言っても、私が連れて行きお風呂に入ってご飯を食べるだけ。

すぐに帰ってきます。

週に1度たった4時間なのに、父はいつも「命からがら戻ってまいりました」と言います。^^;

どこから命からがら戻ってきたの?と聞いても、

「それが思い出せん」と真面目に答えるから笑えます。

そして、お風呂に入った事も、お昼ご飯を食べた事も覚えて無くて、

「ワシがお風呂に入ってきたとな?」とマジに驚いて何度も聞き返します。

そして、私の事を老人と思っている父は、その会話の後に、

「こりゃ、お前よりもワシの方が先にボケてしまったわい」と笑っています。

私とお父さんは30歳も違うというと、「ほう、お前は大した老人じゃのう」と言いました。

自分より私の方を30歳上だと思っています。

立派過ぎるボケ老人です。^^;

 

今日は宮崎も寒かったので、夕飯をおでんにしました。

鍋一杯に作ってこたつで食べました。

満腹中枢がおかしくなっている父が食べる食べる。

巾着にお餅が入っているのやゴボウ入りちくわなど、私の分まで食べたくせに

たくさん食べたね。と夕飯が済んだ後に鍋の中を見せると、

「お前も老人にしては良く食べたなぁ。立派じゃ」と言いましたよ。

何言ってるのよお父さん。

私の分まで食べたのはどこの誰よ。餅入り巾着私の分まで食べたくせに。と心で呟きながら苦笑いです。^^;

そして、私がお茶碗を洗ってコタツに戻ると、父が、

「ご飯は食べたのかい?わしはお腹空いてないからお前だけでも食べたらどうだ?」と言いました。

今さっき二人でここでおでん食べたよ。というと、おでん?と頭の中にはてながたくさんついている顔をしていました。

 

私がお風呂に入りました。

お風呂に入ってるのに電気を消されました。

まあ、電気ならいいです。

実家のお風呂は太陽熱でお湯が沸きます。この間天気の悪い日にガスをつけてお風呂に入っていたら、

電気もガスも消されました。

 

お風呂から上がり、父の前を通ると、

「お前はいつ来たのか?」とびっくりした顔で聞きました。

朝からいるよ。というと、

「こりゃあ、どうしたものか。ボケたらお前に迷惑がかかる。お前よりも先にはボケられん」

と立派な失礼なボケ発言を真面目な顔をして言っていました。^^;

朝まで起きてこないと言いながら8時にベッドに入った父は、

私の部屋からかすかに漏れる光で10分おきくらいに起きてきては、「誰かい?」と部屋までやってきます。

そして、私の顔を見ると「お前はいつ来たんだ?」を繰り返します。

その都度私は認知症の父に付き合います。

きっと真夜中も色々起こると思いますが、今日は一応ベッドに寝る事までの過程が終わりました。

お疲れ様私。

そして、自分が認知症にならない為にネットで情報収集に没頭して私の夜が終わります。

今日は1度も腹を立てずに認知症の父に優しく寄り添う事ができた穏やかな日でした。

こんな日を一日でも多く持ちたいと思う私なのでした。

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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