柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

妹の事 自分の事

ごめんなさいを伝える勇気。

投稿日:

 

去年の2019年の9月に妹から7枚の手紙をもらいました。

その手紙の内容を読んで、私の中で姉妹の関係に終止符を打ちました。

 

7枚全部に自分の事が全否定された内容が書かれていれば、

誰だって終わりにしようと思うはずです。

なので、妹の事はもうよいのです。

 

ですが、この7枚の手紙の最初に、父の私に対する気持ちが書いてあり、

それがずっと心に引っかかって、

父の介護をするのに、私の心を締め付けていました。

 

その内容は

「お父さんは姉ちゃんの事、不信感の塊だといつも言っていたし、信用できんといっている。」というものです。

 

去年は、父の介護が始まったばかりで、

手探りで力を抜くことも知らずに、一生懸命父のお世話をしている頃でしたので、父が私に、

•お前がいてくれて助かる。

•お前の笑顔で元気になる。

•お前の料理は美味しい。

と言ってくれる言葉が、私の励みになっていたので、

この妹からの手紙の父の言葉が、あまりにショックで、

ショック過ぎて毎日吐き気と血便と微熱が続きました。

それでも父の前では笑顔で介護をする日々。

本当につらかったです。

 

もし、この言葉が本当なら、

私の何がそんなに不信感の塊だったのか、

何が信用できなかったのかを父に聴いて謝りたかったけれど、

認知症だし、聞いてもまともな答えは返ってこないだろうと諦めていました。

 

でも、私には「思い当たる事」がいくつかありました。

多分、これが不信感の塊の原因なんだろうなという、思い当たる事が。

しかし、怖くて言えなかったのですよね。

 

ある日、父は私に妹の事を同じように言いました。

あいつは信用ならん。いつも不信感で一杯だと。

なんだ、これは昔から妄想の激しいお父さんの口癖なんだと気付いた時のうれしさ。

なーんだ、そうだったのかという安心感から

それからずっと、そのままでいましたが、

 

最近、母に私の辛かった気持ちを伝えられなかった事を後悔する事が多くなったのを機に、

父には、私の気持ちをきちんと伝えておきたいと思うようになったんですよね。

 

例え、認知症で、私が話した5分後には全て忘れてしまったとしても、

きちんと「思い当たる事へのごめんなさい」を伝えておきたいと思ったんです。

 

「思い当たる事」は、

まだ元夫と私が夫婦だった頃にさかのぼります。

 

元夫が、仏教を信仰する両親に、自分の信仰する宗教だけが正しいと言い続けた事。

 

•実家に仏壇がある事を嫌がる元夫に遠慮して
私が実家にあまり行かなくなった事。

 

•母の病気は仏教では治せないと、両親に話す元夫の事を
止められなかった事。

 

•ご先祖が寺という環境で育った母の最後が近いある日、
絶対にしないでと約束したにも関わらず、
元夫が無理やりもうろうとしている母の手をとり、
家族の前で神を信じますかと聞き、頷かせた事。

 

•離婚後も、仏壇のある実家に行こうとする度、
元夫にどこからかみられている気がする恐怖心から
なかなか一人暮らしのお父さんに会いに来れなかった事。

 

本当にごめんなさいと伝えました。

 

これが私の謝りたい事でした。

 

じっと聞いていた父は、「お前も苦労したのう」といっていました。

理解できたかどうかは解りませんが。

もうこれですっきりしました。

胸のつかえがとれました。

謝りたかった事をごめんなさいと伝えました。

 

これで、いつ父との別れがきても後悔は残りません。

ああ、勇気をだして、伝えて良かったです。

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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