柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

高齢の父の事

認知症で高齢の父が望む暮らしと現実。

投稿日:2020年6月23日 更新日:

先日の父の日の事。

いつものように実家に父のお世話に行った時、「今日は父の日だね」と言うと、認知症の父がにっこり笑い、「何もしなくていいから話をしておくれ」と言いました。

こうしてお茶を飲みながらお前の話を聞くのが一番じゃよ。とも・・・。

一瞬の会話でしたが、私の涙腺が緩み目頭が熱くなってもう少しで父の前で涙が出るところでした。

その涙が出そうになった訳は、これから先の父の置かれる身にあります。

 

妹の都合で、これからしばらくは私一人での介護になります。

 

それにあたり、妹が父のホームの入居の提案をしてきました。

 

 

ホームの入居を申し込む事を私も承諾したところでしたので、父のこの言葉が胸が痛くて仕方なかったという訳です。

 

人気のあるホームなので、今申し込んでも入居できるのは1年以上先とのこと。

でも、もしかすると早く順番が回ってくるかもしれない事実。

入居できる時に、父が全てを忘れている状態ならば、私も覚悟はできますが、まだところどころ覚えていて、「家がワシにとって一番の保養じゃ。」といって庭いじりを楽しみにしている、まだ記憶が残ったままの父をホームに入れる時が来たら、父と私は耐えられるだろうか。

父は、まだ自分の言った事や、現在の自分の様子を客観視して感想を言う事ができます。

そんな父をどんな風に言い含めてホームに入れる事ができるでしょうか?

どうかどうか、父が全ての記憶を忘れてしまった時に入居が決まりますように。

父の優しい眼差しと、優しい言葉を聞くと、罪悪感に押しつぶされそうになります。

先のことをあれこれ悩むのは辞めようと思いながら、先日の父の言葉を思い出しては、涙目になり、ため息がでる私でした。

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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    • minori より:

      石神井翻訳亭さん、おはようございます。
      通いでお世話している娘達に気を使って、
      言葉や態度を選んで接している父を見ていると、申し訳なくなり
      頭ではわかっているのに心が苦しくなります。
      いつも優しいアドバイス、ありがとうございます。

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