90歳近いご年配の方の「大丈夫よ」という言葉を鵜呑みにするのは少し違うなぁと思った出来事がありました。
時々様子を見に行く近所の方が、今日はワクチン3回目の日だったんです。
今回も私が一緒に病院に付きそう事を前々からお話してありました。
しかし、今日はあいにく朝から雨。
ご近所の方から、「今日は雨だし、タクシーで行くから大丈夫よ。また今度お願いするわね」と電話がありました。
こちらが何度も「大丈夫ですよ、」というのもしつこいかな思い、「そうですか、気をつけて行って来てくださいね。」と返事をして、電話を切りました。
ご近所の方は、耳が遠くて身体も弱くやっと歩ける感じのかたなんです。
病院はすぐそこだし、帰る頃を見計らって車でお迎えにいってあげようかな・・・。と思いましたが、タクシーで帰って来るって言っていたし、私が迎えに行くのはしつこいかなぁ。とここでもまた思い、家でゴロゴロしていると、
玄関の門の所から、その近所の方が私の名前を呼ぶ声がしました。
外に出ると今、病院から歩いて帰ってきたと。
2時間かかったと。
もう、びっくりでした。
「えええええーーーーっ!!!」と声を出してしまいました。^^;
なんでも、タクシーが来ないから歩いて帰るしかなかったという事でした。
「私にお電話して下さればすぐに行ったのに・・・。」と言うと、
「何にも持ってなかったから、電話できなかったの。」と・・・。
確かに!
携帯を持っていらっしゃらないので、外に出たら私の携帯番号は解るはずがなく、歩いて帰るしかない。
病院までは、車で2分程の距離なのに、帰りつくまで2時間もかかったなんて。泣
しつこいかな?と思わずに一緒に車で付き添ってあげれば良かった。
88歳というご高齢でしかも身体の弱い方に、しつこいかな?と思う気持ちは無しだよね。とつくづく思いました。
水分を取らない方なので、様子見がてら、実家の庭のハッサクを剥いて後で持って行ってきました。
ご近所の方の子供さん達は皆遠くに住んでいて、ずっと一人暮らし。
私の未来の姿と重なります。
それに、かれこれ48年のご近所同士。
私には気を使ったりしないで下さい。と伝えました。
私も、これからはしつこいかな?と余計な気遣いはせず、しつこく心配しよう(笑)と思ったのでした。
ただし、「親しき中にも礼儀あり」で一線を超えないないしつこさで。
ご近所のご高齢のかたと接していると、80代半ばだった頃の父を思い出します。
私の為に、実家からそれこそ車で30分かかる私の家まで、庭に出来た野菜と宝楽饅頭を手提げに入れて(かなりの重さ)歩いて持ってきてくれていました。
毎回突然でびっくりする私。平気な顔をして見せる父。
一緒にお茶を飲んでいると、歩いて帰るから早く帰らないと・・・。と帰りも歩いて帰ろうとしていたっけ。
私が送るから。と言うと、嬉しそうに車に乗っていたっけ。
私に心配をかけまいと平気な顔をする父の姿が懐かしいです。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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