実家の固定電話が鳴りました。
相手は両親の故郷の古い友達からでした。
「あら、長女ちゃんお久しぶり!お父さん居る?」
父の施設入所の事を伝えると、
「ああ。もう少し早く電話すれば良かった」と言って電話の向こうで泣かれました。
「時々電話で話していたけれど、声が元気だったから認知症に全く気付かなかった。」と、これからは気軽に電話で話せなくなった事を残念がっていました。
今年の年賀状には、去年撮ったとびっきりの笑顔の父の写真を載せたので、きっと認知症が進行しているなんて気づきもしなかったのでしょう。
私、父の施設入所が決まる前から、
せめて父には施設に入る前に親しかった人と電話でおしゃべりさせてあげたい。施設に入ったら電話出来ないかもしれないし・・・。
そう思っていたのですが、日々の介護疲れから結局できませんでした。
でも、思ったらすぐ行動すれば良かった。と今日思いました。
今日、お電話下さった父の故郷の知り合いは、「数少ない故郷の友達がまた一人遠くなった」と25分程の通話の間中ずっと泣いていました。
コロナが収まって父が外出できるようになった時には、1番に電話させますね。と言うと、「必ずよ、絶対ね」と何度も言っていましたね。
電話のタイミングが悪かったと言えばそれまでですが、認知症で自分の意志とは関係なく施設に入る事になる父本人に代わって、私がもっと気を利かせてあげる事もできたのに。と少し反省です。今更何を思っても遅いですけれど・・・。
私に出来る事は、今日かかってきた相手の携帯番号をきちんと記録し父の電話帳に書き加える事ですね。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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