柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

父の認知症 認知症の父と私

暴言を吐かなかった認知症父の事。

投稿日:

 

久しぶりに認知症の親を自宅で介護している方の動画をみると、以前とは違うその様子に驚きました。何か月かの間に、介護を一人で頑張っている子供さんは、お金を盗んだどろぼう呼ばわりされていました。

最後まで見るのが辛くて動画を途中で切った後、父の事を思い返していました。

父は、私と一緒に過ごした最後の日まで、お財布の事やお金の事で、私を疑った事や、暴言を吐いた事もありませんでした。これってすごい事だったんですね。

1度、父がお財布を違うところに仕舞い込み、2人で家じゅうを探し回った時も、私の事を疑う言葉やそぶりを見せなかったですね。

それから、私が父が見えないところに財布を保管するようになっても、財布が無いが知らんかな?と優しく私に聞き、私がお財布を見せると、「財布に足が生えて逃げて行ったかと心配しとったぞ」と財布に向かってニコニコしながら言っていました。

「お前が管理していくれると安心しておられるんじゃがの」と言う顔からは、私を疑っている様子は全く感じられなかったです。

認知症の一人自宅介護でどれだけ大変でも、父とケンカする事なく、最後まで仲良く出来たのは、父の暴言がなかったからなんだなぁ。と今頃気付きました。

ほぼ毎日のように、味噌汁やおかずを捨てられたりしていましたが、暴言よりいいですね。

認知症という病気が暴言を吐かせる事は解っていても、介護している身にはやりきれない辛さですよね。

父は、私の事をたまにどこかのおばあさんと思っている事があり、時々「先は短いじゃろうに、そんなに働かんでもいいですが」といって、私が父の粗相の後始末をしかめ面してやっている時に、そうやって私に向かって言っていましたっけ。笑

(父は私の事を自分よりも年上だと思っていた^^;)

思い出すと、暴言はない代わりに面白い事を言う父でした。

時々私を見てドロボーと言っていたのは、とっさに私の事が認識できずに、どこかのばあさんが勝手に家に入り込んできたと思ったと言っていました。笑

どこかのばあさんって・・・。^^;

 

今日みた認知症親の一人自宅介護中の動画は、介護の事は全て経験したと思っていた私に、親からの暴言はなかったんだと気付かせてくれた動画でした。

そして、父は有り難い認知症だったのだなと今更ながら思います。

□「認知症の父と私」の一覧

◆4年ぶりにピアノ動画をアップしました。
宜しければ覗いて見て下さいね。
今回は「スカボローフェア」を弾いてみました。

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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  1. おにぃ より:

    みのりさんこんばんは。
    お父様はとてもお優しい方ですね。お父様のお優しい性格もあるかもしれませんし、もともとお金に執着がない方だったのかも知れませんね。
    うちの母は、父(私の祖父)が晩年、運転免許を自主返納してくれずケンカしてました。母は免許を持ってなかったこともあり年寄りが免許を取り上げられることの屈辱をわかってなかったので「おじいちゃんから免許取り上げるのは、お母さんが年取った時に私がお母さんの預金通帳を取り上げるのと似たようなものかも」って言ったら絶句してました。
    母は認知症になったら泥棒呼ばわりするタイプだと思います(泣)

    • minori より:

      おにぃさん、こんにちは。
      そうなのですよね。言われてみると、父はお金にうるさく言った事ないですね。
      お母様への免許自主返納の例え。自動車免許証を手放すって、きっとそんな感じですよね。免許証って自分と切り離せない大事なものですからね。きっと、私もその時が来たら子供達に駄々をこねて免許を隠すかもしれません。^^;せめて憎たらしいけど憎めない年寄りになりたいものです。^^;父のように・・・。
      いつもコメントありがとうございます。こちら宮崎は梅雨に入りました。おにぃさんもお身体ご自愛くださいね。

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