柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

認知症の父への罪悪感がスッと消えた出来事がありました。

投稿日:

 

父が入ってる施設が、ビニールのカーテン越しに少しの時間、面会が出来るようになりました。

父は耳が遠いので、私が言う事は聞こえないし、私も父がぼそぼそと話すので、言葉が聞き取りにくいですが、今まで全く会えなかった事を思うと、姿と表情が見れるだけで十分です。

 

昨日は、長女のお婿さんのご実家から夕張メロンが届いたので、カットして父に持って行ったんです。父が面会場所に車椅子を押されてきました。

私の顔を見ると、「元気だったかい?」と言いました。

初ひ孫の動画を見せると、昨日も泣いて手をたたいて喜びました。

施設の方の許可を頂いて持って行ったメロンを父に渡すと、それはそれは嬉しそうに食べていました。そして食べ終わると、

「夕方のご飯の準備があるじゃろう?早く帰らないと遅くなるよ」と父が私に言いました。

私が、「それじゃまたメロンを持ってくるね。今日は帰るね。」と言うと、
父は「夕方は忙しいのだからそんなに毎日来なくていいよ。」と言い、施設の方にイスを押されて部屋の中に入っていきました。

そんな父の後姿を見ながら、

父は頑張っているんだ!少しずつここが自分の居る場所だと認識しているんだ!と感じました。

 

私と面会した事で父の気持ちを揺さぶり、その後「家に帰りたい!娘が待っている」と施設に更にご迷惑をかけたのでは?と心配していましたが、そんな事はなく、私と別れても態度は変わらなかったと聞きました。

 

この父との面会で、私は父を無理に施設に入れた事への心苦しさが薄れ、お互いそれぞれの道を行くしかないと思う事ができ、父への罪悪感がスッと消えました。

 

やはり、時間やちょっとした出来事が、前を向かせてくれるのですね。

これからは、父に対しては罪悪感や申し訳なさではなく、今まで2人で頑張ってきた認知症の日々を感謝して、自分の人生を生きて行こうと思えました。

 

認知症でも、父はきっと自分の置かれている状況を察して頑張っているのでしょう。私も、前を向かなきゃです。

施設に入居して1か月。今回の事は私と認知症の父の嬉しい進展でした。

 今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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  1. すこまんち より:

    お父様が施設に順応されたご様子、よかったですね。みのりさんが今まで頑張ってお世話されてきたことのご褒美のように思います。可愛いお孫ちゃんの誕生もね!
    お父様にベビーちゃんの写真を差し上げてお部屋に飾ってもらったらいかがでしょう?きっと喜ばれると思いますよ。

    • minori より:

      すこまんちさん、こんにちは。
      いつもコメントありがとうございます。
      おかげさまで、ようやく父も少しですが落ち着いてきて、私も肩の荷が少し降りました。ご褒美だと言って頂けて嬉しいです。
      偶然ですが、今日も父の所へ行って来て写真と動画をみせたのですが、観ながら泣いたので、いつでも見れるようにフォトブックにしてあげようと思ったところでした。今日はひ孫が産まれた事を覚えていました。びっくりでしたね。
      いつも読んで頂きうれしいです。これからもよろしくお願いします。^^

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