長女の帰省中に、国際宗教離婚をした私の元夫の話になりました。
「14年も家族でいたのに、1度も家族には思えなかった。」と長女が言いました。
長女は元夫から馬乗りで暴力を受け、ねじ曲がった宗教の言葉の暴力も受けながら、それでも私の為に我慢をして優しい娘でいてくれていました。元夫の事を家族には思えなくて当然です。
長女が元夫の事を口にするのは初めてでした。
話しているうちに思い出した事がありました。
それは7年前、長女の旦那様の家族が結婚前のご挨拶にと家族6人全員でわざわざ北海道から九州に住む私達へ会いに来てくれることになった時の事です。
おみえになる日にちも決まっているのに、元夫が急に「僕は〇国の教会のスゴイ牧師に会いに行く」と言い始めました。なんでも盲目の人の目を見えるようにしたすごい力を持った牧師とかで。
ご挨拶より〇国に行く方が大事だと言って聞きません。
娘が結婚する相手のご家族がわざわざご挨拶に来て下さるのになぜ行く必要があるのか。と止めても聞く耳を持たないので、
「じゃあ、行けば!」と言うと、
「君が行けば!と言ったんだからね。」と言い残し喜んで行ってしまいました。
そして、父親不在のままお迎えの準備をしている中
北海道からのご家族が到着する2日前、長女がインフルエンザにかかってしまいました。次の日は私も・・・。
結局おもてなしする事も出来ずに、娘と私は6日寝込みました。
北海道のご家族が帰る日の朝、私と娘の熱が下がり娘はそのままあちらの家族と予定通り北海道に帰っていきました。
何もできずに申し訳ない気持ちで見送りました。
この時の私と娘がインフルエンザにかかった事を、ついてなかったなぁ。とずっと思っていた私ですが、ある時ふと、あのインフルエンザにかかった事はきっと神様の大きな憐れみがそうさせたのよ。と思ったんですよね。
でなければ、父親不在で罰の悪いお顔合わせになっていたはずだから。
そうだ!きっとそうよ。と思ったのを思い出します。
考えてみてください。
•何か月も前から日にちは決まっていたのに、父親が都合でいない。
•それも娘の事より自分の事を優先して父親は留守。
•この状況で娘も私もどんな顔をしてご挨拶すればいいのか。
こんな最悪な事態を避けるために、空から見ていた神様が不便に思いきっと私と娘を外出禁止のインフルエンザにかからせて、守ってくれたんだと思ったんですよね。というか素直にそう思えたんですよね。
だって、北海道のご家族が帰るその日の朝に合わせるかのように熱が下がったのですから。
インフルエンザは父親不在のお顔合わせをせずに済んだ神様からの憐れみのプレゼントに違いありません。
(あちらのご家族には大変なご迷惑をかけたけれど)
娘に、あの時のインフルエンザはこういう事だったんだと思うわ。と言うと、なるほどねぇ、そうかもね。と言って納得したように笑っていました。
すべてもう過去の事。
結婚して7年経っても北海道で旦那様とその家族に優しくされ元気に楽しそうに結婚生活を送っている娘を見ていると、
あの突然かかったインフルエンザと私達への憐れみの不思議な力に感謝の気持ちで一杯になります。
不思議な力。後で振り返ると気付きますね。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。