柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

子供達の事

9歳の娘が拒食症になった理由。

投稿日:

ラジオから11月29日はいいフグの日と聞こえてきました。

それを聞いて、長女夫婦の結婚記念日11月22日(いい夫婦の日)におめでとうを言い忘れてた事を思い出し、おめでとうメールをしました。

長女は32歳。

今は北海道で幸せに暮していますが、小学3年生の時、我が家が母子家庭という事で、仲の良いお友達に心無い事を言われ続けて、拒食症になった事があります。

 

その頃私達の暮らしはお金が全然足りない現実に押しつぶされそうでしたが、運のよい事に、別れた相手の親戚に夫婦別々でベンツを所有するお金持ちがいて、そこのお嬢さん達のお下がりがたくさん回ってきていたのでした。

季節ごとにどっさり頂いていました。しかもどれもとても高そうなものばかり。とても有難かったです。なので、うちの娘達は親の収入が低い割にはとても素敵な身なりをしていたんですよね。

お下がりがとても有難くて、それを毎日着せる事があんなことになるなんて思ってもみませんでした。

 

ある時から時々長女の目がどよーんとして目に元気がなくなったのは感じていました。

しかし、家では姉妹ときゃっきゃ言って笑っているし、どうしたのかなぁ。とあまり深くかんがえなかったんです。

そのうち、食欲もなくなり、顔に表情が無くなり、まだ9歳なのに疲れたと言って横になる事が多くなって初めてこれはおかしい。と気づきました。

知り合いのツテで子供の心の診療をしている先生を紹介して頂き診てもらいました。

長女の診察が終わり、私だけ呼ばれました。

娘さんは拒食症ですね。と言われたあとに、

「お母さん、学校で娘さんとても辛い思いをしているの知っていますか?」と聞かれました。

 

娘はその頃、仲の良い一人のお友達がいました。

その子が毎日事あるごとに長女に、

「うちのお母さんとお父さんがね、あそこは(わが家)母子家庭のくせに、それに私達が払ってる税金(母子手当)で暮らしているくせに高い服ばかり買って着せて税金ドロボーだって言ってるよ。本当なの?」って言っていたそうでした。

その言葉を毎日聞かされて、娘の心は破壊されていったようでした。

そして先生が娘の言った事を教えてくれました。

税金ドロボーって何だろう?お母さん悪い事したの?私はまだ子供だから、あ母さんを守ってあげられない。」って。

衝撃すぎて私は先生の前で泣きました。

9歳ですよ。まだ9歳の子供なのに・・・。

9歳の子供にここまで言わせる友達の言葉の暴力の凄さ。

その友達の母親を後で知った時に、なるほどと思うような人格者でした。母子家庭の家の娘達が素敵な服を着ている事へのひがみだとすぐ理解できました。

しかし、そのひがみを子供の前で口にして、子供に直接言わせるなんて・・・。

私達はまじめに生きている。

好きで母子家庭になった訳ではない。

子供と3人で不満も言わず明るく生きている。

それなのに、税金ドロボーだなんて・・・。

長女は学校を休み、私とカウンセリングに通いました。

私もカウンセリングを受けました。どうやって育ててきたかを聞かれました。先生が、

「お母さんの育て方は間違っていないですよ。今のままで大丈夫ですよ。今まで通りの親子の関係で大丈夫。自信を持ってね」といつも励ましてくれたおかげで、長いトンネルを2人で抜けだせる事ができました。

その後、長女が学校に登校出来るようになった初日、家で宿題をしている長女をみると、買ったばかりの消しゴムが半分になっています。

消しゴムどうしたの?と聞くと、例のお友達が消しゴム忘れたから半分分けてあげたの。というではありませんか。

もう、私は頭に血が上るほど嫌でしたけど、文句言いたいのをぐっと堪えて、

良い事したね。というと、「うん♪」と笑っていました。

この時長女はまだ9歳でしたから、自分がその友達の心無い言葉によって拒食症になってしまった事を理解できていませんでしたね。

それから月日は流れ、このことはずっと封印していました。

長女は覚えているのだろうか?

あの時、何を思っていたのだろうか?

20歳過ぎた頃、聞いてみました。

すると、はっきりと覚えていないといいました。9歳ですものね。
あの言葉がトラウマとかになっていなくて本当に良かったと思います。

しかし、私は忘れません。
この事があって、私は人とは深く交わらいと心に決めました。

 

その長女ですが、今は北海道で幸せに結婚8年目に入りました。

優しい性格の長女の声を聞くと、今でもたまにあの時の無表情でとろーんとした目と、

「税金ドロボーって何だろう?お母さん悪い事したの?私はまだ子供だから、あ母さんを守ってあげられない。」と娘さんが言いました。と言った先生の声と表情と診察室の風景を思い出します。

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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