柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私 高齢の父の事

まさか認知症の父と会話が出来るなんて夢のようでした。

投稿日:

 

認知症父の面会に、次女と一緒に行って来ました。
次女は施設に会いに行くのも、認知症が激しくなってからの父に会うのも初めてです。

 

前回の面会の父の様子から、変わり果てた父を見て次女が悲しむかもしれないと思ったので「おじいちゃんを見てもびっくりしないでね」と伝えて家を出ました。

ですが、施設に着くと、もうすでにビニールのカーテンの向こうで待っていた父は、私達の姿を見て、

「おたくさま達はどなたさんですかな?」とニコニコしてこっちを見ていました。

視線をこちらに向けて、しっかり目が合いました。

「おとうさん、こんにちは♪」と私が言うと、

「よく来てくださいましたなぁ」と。^^

そして、「お父さんの孫の〇〇ちゃんも一緒だよ。」と次女のほうに視線を向けさせると、「次女ちゃんかい?それはありがとう」と父はしっかり次女に向かって挨拶しました。

記憶は無いけれど、認知症になっていても覚えているふりをしてくれるその気遣いに次女も嬉しそうでした。

父に、ご飯は美味しく食べられてる?って聞くと、「ああ、美味しく頂いておりますよ。」とニコニコして言ったので、

じゃあ今度、お父さんの大好きな宝楽饅頭を持ってくるね。みんなと分けて食べられるようにたくさん持ってくるね!と私が言うと、

「宝楽饅頭?それはわしの大好物ですぞ。それはいいですなぁ」と目が輝かせ私の方を向き、声を出して笑っていました。

 

次に、「そうだ!お母さんがとびっきり奇麗に写っている写真を今度持ってくるね。お母さんが一人で写っているのとお父さんと一緒に写っているのとどっちの写真がいい?」と聞くと、

少し考えて「両方がいいですなぁ」と言ったので、傍にいた施設の方と私と次女と父と皆で笑いました。

認知症なのに、私と次女に失礼のないように、差しさわりないように応えようとする昔の父そのままでした。

 

宝楽饅頭の話の時も、母の写真の時も、父が「お宅さんはお気遣いの出来る方ですなぁ」と言いながら私に微笑んでくれました。

こうやって笑う父がまた見られるなんて夢のようでした。

それから、実家の庭の花の事、父が植えてくれた果樹の事を話しているうちに面会時間の15分のベルが鳴り、

じゃあ、お父さんまたね。と私が立ち上がろうとした時、果樹の話をした時の「柿の名前は何じゃったかのう?」と父が聞き返したので、びっくりでした。

えっ??お父さん、果樹の話の記憶が残ってたの?

この最後の父の一言が、どれだけ嬉しかったことか。

前回の面会で、もう父との会話のキャッチボールを諦めていた私だったので、今回の父との面会は私の力にもなりました。

昨日は父の目に力があったし、言葉も多かったので、本当に嬉しかったです。

認知症の父が、
一生懸命生きているのが次女にも私にも充分過ぎるほど伝わった昨日の面会でした。

◆迷惑そうな顔をする認知症父に戸惑う私でした。

◆私を忘れた認知症父の事をもうこれで充分だよと思えたのは。

◆「認知症の父と私。」一覧

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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