柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

懐かしさで物悲しく聞こえる七草の歌。認知症父介護の記憶より。

投稿日:

 

七草の歌を一人で口ずさんでいる私がいます。

去年の1月7日、父が七草粥を食べるのは最後かも知れないという気持ちで作った七草粥。

1年前の今頃は、父が1日ごとに急激に認知症が激しくなっていた頃ですが、1月7日だとわかると、朝から七草の歌を父が歌っていた事を思い出します。

2人でコタツに向かい合わせに座り、私が父の歌に合わせて、指を折って五七五七七を数えると、嬉しそうにしていました。

 

施設に入所させたのは、家での生活が限界だったからのはずですが、
こうやって時間が経ち、一人になると、認知症さえなかったら今年も七草粥を作ってあげられたのにな。という気持ちになります。

今日は私一人なので、昨日のお味噌汁に、水菜と白菜と餅を入れて粥にして食べました。

 

去年の日記を見ると、
七草粥を食べながら、私が父に草なのに高かったのよ。と言うと、父が、
「これを食べると身体の調子が整って、お前はますます元気になるぞ。めでたいの。」と言った。と書いてありました。

そして、父がお椀3杯おかわりしたと書いてありました。

今年も施設でたくさん食べたでしょうか?

 

せりなずな、ごきょうはこべらほとけのざ、すずなすずしろ、これぞななくさ。と抑揚をつけて楽しそうに何度も私に教えてくれた七草の歌。

去年の事なのになぜかとても懐かしい。

そして、今年はこの七草の歌が妙に悲しい歌に感じます。

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-認知症の父と私
-

執筆者:

関連記事

夜中の3時、玄関に水を撒きながら新聞は止めると固く誓った人。

夜中眠れずにいると、新聞配達が来ました。何時だろうと時計を見るとまだ夜中の3時。 眠れないし、それに父が新聞を見つけると大変な事になるので(過去記事を見てください)玄関に行くと、えっ?すでに父が立って …

老衰の症状の中の父の姿。

  今日は自力で食事ができなくなって入院した父の今後の事を話しあってきました。 父は施設で身体を痛がったり、ベッドの上でもがいた形跡があり打身があったり、急に自力で食事がとれなくなったり、身 …

2種類の涙。

昨夜、北海道の長女に赤ちゃんが産まれました。 大切な宝物が1つ増えました。 そして昨夜の私は、2種類の涙が出ました。 1つは、初孫が無事産まれてきてくれた事の嬉し涙。 もう1つは、施設にいる認知症の父 …

今日で認知症親の在宅ひとり介護が終わります。まだ実感はありません。

  今日で在宅ひとり介護が終わります。 荷物を詰め終わりました。 父は、最後の朝に私に歩ける姿を見せました。 ・頭も正常になったの?と思う程しっかりしてる所を見せてくれました。 ・坐骨神経痛 …

こんな行き場のない不安と恐怖に苦しむ事は予想外でした。

先日、認知症の父と私の間で、私が大爆発するような父の言動があり、「いい加減にしてーーー。!!!」と大声で叫んでしまいました。 次の瞬間、血管が切れたかも。と思った程です。 それ以降、認知症の父を毎日み …


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ

アーカイブ