柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

誰も知らないはずの認知症自宅介護の大変さを見てくれていた人。

投稿日:

 

先日書いた亡き母が出てきた時の話なのですが、→亡き母が娘の寝顔をのぞき込んでい話。
私はその後、子供達が帰って私一人になってからずっと、認知症父のひとり介護の時の事を思い出していました。

なぜかと言うと、今回母の霊が見えた事で、誰の目にも触れられる事のなかった壮絶な自宅介護を母は全て見ていてくれてたのかも?思えてならなくなったからですね。

一言では言い表す事なんて絶対出来っこない程大変だった介護。
狭い箱のような部屋の中で誰にも見られることも無く繰り広げられる1対1の戦争のような介護。

そんな介護が終わり、頂点に達した時の介護の大変さを兄弟に話しをしたところで表面のうわずみしか伝わらないもどかしさと悔しさや、

何度流しただろう私の介護の涙の悔しい味。

そんな気持ちを胸の奥にしまってたのですが、

 

今回、亡くなって10年になる母が、娘の帰省中何度も気配を見せた事で、
私は思ったんですよね。

 

毎日毎日超大変な介護で介護の辛さよりも、「この介護が終わったら私の苦労は誰にも知られず闇の中に葬られてしまうんだ・・・。」という悲しさの方が辛かったですが、

でも、今回の亡き母の霊の事で、母がずっと最初から見ていてくれていたのかも知れない。母は私の一人介護を全部を知っているのかもしれない。と思ったらすごく嬉しくなったんです。

思い出して見ると、父が認知症が進み行動が手が付けられなくなっても、そんな時も、トンチは言うし、穏やかな顔をしていたのは、母が出てきてくれていたからじゃないのだろうかと・・・。

そんな風にあの当時の父を思い出すと、あの穏やかな表情はつじつまが合います。

とにかく、先日の亡き母の姿の件から先、
悲惨だった自宅介護の現実を母がきっと見ていてくれていたはずと思う嬉しさが、とても私を穏やかにします。

昨日もそんな事を考えながら庭に出ると、大きな蝶がいました。スマホを近づけても逃げません。

祖父の時も、きれいな大きな蝶々が仏壇の裏に入り込み全く逃げなかったと、祖母が言っていました。

そんな遠い昔の事を思い出しながら、この蝶々と母を重ねてしばらく見ていました。

◆身内の霊なら怖くないという経験をしました。

◆「認知症の父と私」一覧

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-認知症の父と私
-

執筆者:

関連記事

2種類の涙。

昨夜、北海道の長女に赤ちゃんが産まれました。 大切な宝物が1つ増えました。 そして昨夜の私は、2種類の涙が出ました。 1つは、初孫が無事産まれてきてくれた事の嬉し涙。 もう1つは、施設にいる認知症の父 …

認知症で夜中2度目の煙騒動。限界寸前の自宅介護です。

  夜中に2度目の煙騒動です。 レンジの使い方を忘れてしまった父は、夜中に何か食べたくなると、ステンレスの網ザルに物を入れて直接火にかけるようです。 ザルが焦げてススだらけになっていたので、多分間違い …

認知症父よ。これはもしや施設入居拒否のアピールなの?^^;

今日は父を入居させたい施設2ヶ所から、父の様子を見にいらして下さいました。 父はなぜか体調も頭も絶好調で、昨日までの事が嘘みたいな対応でびっくりしたのです。 トイレも私の誘導でスムーズにでき、ご飯も朝 …

誰も悪くないのに。

  いつの頃からか、「父のお世話」と言っていた言葉を「父の介護」と言うようになりました。 もう、お世話という生易しい言葉では済まなくなったんですよね。 昨日スーパーで2個セット半額の贈答品用 …

退所した施設の請求書を見て色々な事を思う一日でした。

今日は、父の介護用品の返品と交換でドラックストアに行き、 父の洗濯物を受け取り&届けに病院に行きました。 たったそれだけなのに、疲れた私です。 今まで全てをお任せしていた施設入所の有難さが、退所して身 …


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ

アーカイブ