柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

認知症父の記憶が戻る時の質問は決まって同じでした。

投稿日:

もうずっと父と面会出来ない日が続いていて、私の中で父の存在を忘れている日も多くなりました。
しかし、介護、ひとり介護 自宅介護、親の介護、認知症親の介護、
認知症親の自宅介護などの言葉を見聞きすると、父の事と、父の介護をしていた時の自分を思い出します。

今日はふとした瞬間に、かなり認知症が進んで記憶が10秒程しかない頃の父が「ワシは今、普通かい?」と私に聞いた時の父の顔が浮かんできました。

心配そうな顔をして何度も聞かれました。

良くて記憶が10秒程という位の認知症が進んでいるのに、ふと我に帰る事があるんだな。と切なくなったものです。

私が「うん、普通だけど、何か違和感あるの?」とさらっと答えると、
「それならいいんじゃよ。ワッハッハー」と安心したように嬉しそうな顔をして大きな声で笑っていましたっけ。

でも、笑い終わった瞬間から、聞いた事も笑った事も忘れているのですが。

父が私の返事に疑いを持たなかったのは、介護の初期から、少しずつ出来なくなっている父を子ども扱いしたりしないようにしていたのが良かったのかもと今でも思います。

そして、人って、どんな状態になっても、誰かに知恵を与えてくれる存在なんだよねって、父の些細な事を思い出すたびにそう思います。

今日は、実家の庭の害虫駆除をしてもらっている時に父を思い出しました。

父がまだ認知症が初期の頃、父が害虫駆除を自分ですると言うので、薬とポンプを買うのにあちこち店をまわり、1つ買っては壊し、また買いに行っては壊し、説明書も読まずに組み立ててはまた壊されてを何度も繰り返し、

あの時はホント泣きたかったなぁ。と父の事を思い出したのでした。

◆「認知症の父と私」一覧

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

 

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