柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

認知症父との切ない思い出「ふるさと」

投稿日:

ネットサイトで中古の電子ピアノを購入してから、
また弾きながら歌う事を楽しんでいる私ですが、
歌を一番聞いてもらいたい人は施設に入所している91歳の父です。

父の介護をしながら一緒に住んでいる時は、私は歌が歌えなくなっていて、動揺のCDに合わせて父と一緒に歌う時は私はハミングでメロディーを歌っていたんですよね。

朝ご飯の時は台所で、おやつの時はコタツに入って。いつも2人で歌ったり聞いたりしていました。

CDには7曲入っていて、認知症がかなり進んでも父は嬉しそうに聞いていました。

CDと一緒に私がハミングすると、「お前の声はウグイスもカナリアも負けてしまう程、美しい声をしておるなぁ。」と言っては認知症とは思えない褒め言葉で褒めてくれていました。

私は「桐生の宿」(きりゅうのやど)という曲が好きで、この曲を何度もリピートして歌ってあげていましたが、本当は父の好きな歌は、「故郷」でした。故郷の曲が始まると、決まってこの曲は何という曲だったかな?と毎回質問しながら聞いていたので。

私、この故郷をハミングすると昔からですがすぐ涙で詰まってしまってハミングができなかったので、父が好きなのは解っていたのに、自分の好きな曲ばかりリピートしていたんですよね。^^;

父がまだ実家にいる頃は、鍵盤楽器がありませんでした。
中古の電子ピアノがある今、時々「故郷」を弾きながら一人で歌っていると、無性に父に歌ってあげたくなります。

デイサービスに行きたくないと駄々をこねる時も、車の中でCDを聞きながら行きました。デイサービスから帰って来た時も、饅頭とお茶を2人で食べながらCDを聞きました。

施設に入所する日の朝も「故郷」をご飯を食べながら聞いていました。

今日、テレビの中からこの「ふるさと」が流れて来た時、ああ、父に歌ってあげたいと思ったのでした。

□「認知症の父と私」一覧

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