テレビをつけると、あさイチの番組に朝ドラの曲を作曲している金子さんという方がゲストでした。
10時までに出かける用事があったので、チラチラと見ていましたが、途中から釘付けになっった私。
理由は、私も金子さんと似たような経験をして、今でもその症状を引きずっているから。
金子さんはサックス奏者として有名なバンドで活躍されていたのに、ある日突然、サックスを吹こうとすると、勝手に首が横を向いてサックスのマウスピーズがくわえられなくなったと仰っていました。
原因が解らず、病名が解るまで4年もの月日が経ったと言っていました。
忙しくてここまでしか観れなかったのですが、私も同じような経験をしてずっとそれを引きずっているのでびっくりでした。
私の場合は、歌を歌おうとすると口が固まり声が出なくなるという症状でした。
歌は一生の仕事だと思っていたので、最初はとても苦しかったですね。
キッカケは、長期に渡る2度目の元夫からの言葉のDYでした。
元夫はねじ曲がった聖書の解釈をするクリスチャンで、私が口ずさむジャズを悪魔の音楽と言い、そんなジャズを好んで歌う私も当然悪魔だと。^^;
そんな生活が5年ほど続いた頃から、私は歌を歌えなくなりました。
歌おうとしても口が開かないのです。喋るには全く問題ないのに、歌おうとするときだけ、唇が固まってしまい口が開かなくなりました。
自分には歌しかないと思ってだけに、本当にショックでしたね。
13年程、歌えなかったと思います。
父の自宅介護が始まり、父に歌を歌ってあげたい一心で、毎日口を開けるリハビリを繰り返し、やっと硬い口が少し開くようになったんですよね。
そのかすかな声で歌っている私の声を聞いた認知症の父が、「ウグイスもカナリヤも敵わないいい声じゃのう」と言って私の歌を聴いてくれた時、涙が溢れ出て、それから固まっていた口が少しずつ和らいできたんですね。
今でも歌う時には、固まった口がなかなか開かず、開いたとしてもかすかな声しか出ない時がありますが、大分改善されています。
口を閉じたハミングなら大きな声はでるのです。不思議ですよね。
去年から誘われたバンドでピアノを担当ですが、時々以前のようにピアノを弾きながら自由に歌いたくなります。けれどやはりまだ口が開く時と固まる時があってなかなか思い通りには歌えません。
バンドの方からも「ピアノ弾けるから歌上手なんじゃないの?」って言われますが、「それがへたで~す。笑」と言ってごまかしてます。^^;
ハミングで大きな声を出し、歌っているつもりで楽しんでいます。^^
今日は、私のこの状態にも病名があるんだと知って、すごく安心しました。
テレビを見て良かったです。
自分のこんな症状が受け入れられなくて、一人でかなり悩んでいましたが、
今日は私の症状にも病名があったんだ!と知れた事が嬉しかったですし、長年一人で苦しんできた悩みが一人だけではないという安心感でホッとしました。
この安心感で、いつか自由に大好きな歌が大きな声で歌える日の事を夢見ます。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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