柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

日常の事 高齢の父の事

実家から介護の爪痕がなくなっても平気でいられた私。

投稿日:

 

やっと実家のタタミを新品にしました。

父の施設入所から7か月、ようやく吹っ切れた気持ちになれました。

大量の尿とマッチの火でこげた畳。臭くて開けられない和室。

そんな部屋をなぜ見て見ぬふりをしていたのかは、以前のひとり介護の時の記事にも時々書いていましたが、

この状態を家族に見てもらわないと、私の壮絶だった介護が誰にもわかってもらえないまま闇に消えていくのが耐えられなかったから。

でも、今回正月に息子と次女が帰ってきてくれて、父がいた部屋の畳を見ながら私の話しを聞いてくれた事で、私の中で吹っ切れたんですよね。

「これで、もういい」って。

家族がこの悲惨な畳を見ながら私の大変だった介護の様子を聞いてくれた。

もうこれで充分でした。

今日は、イグサの匂いのする新品のタタミになった和室に立ち、あの大変だった介護は終わったと思えました

和室の壁にも、横の部屋の剥がせないカーペットにも、隣の部屋の壁にも、父のおしっこの後が残っているし、匂いが取れないけれど、今は畳の良い香りで、消されています。

イグサのよい匂いを大きく吸いながら、時が経つと、そのうち介護が無かった時のように、皆が集まる和室に戻るんだろうな。と前向きにそう思えました。

 

黒くなったタタミを見ながら、じっと私と父の介護の話を聞いてくれた家族によって、また私は前を向ける事ができます。

有難い事です。

認知症の父と私

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-日常の事, 高齢の父の事
-

執筆者:

関連記事

昭和1桁のご高齢の方の頭の中。いつも頭が下がります。

  私は父が施設に入った後、築47年の実家に一人で住んでいます。 その実家の周りは80代後半の方がたくさんいます。 みなさん、身体の悩みを抱えているのに、しっかり自分一人で生きていらして頭が …

認知症で高齢の父が望む暮らしと現実。

先日の父の日の事。 いつものように実家に父のお世話に行った時、「今日は父の日だね」と言うと、認知症の父がにっこり笑い、「何もしなくていいから話をしておくれ」と言いました。 こうしてお茶を飲みながらお前 …

日常を忘れる事が多くなった父を見守る家族の体力と優しさと忍耐力

  【親の認知症記録】 こんにちは。 私の父は現在87歳。母が亡くなった6年前から実家で一人暮らしをしています。   去年までは寂しいと言いながらも、庭に作った小さな畑に野菜を植え …

ぼやきも喜びも一人で処理するおひとり様の寂しい日常。

  今日も日中の気温が32度の宮崎。実家の台所は夕方の4時半になっても32度。かなり身体にダメージを受けるシニアです。   こんな時、一人暮らしだと、暑いわね~とか、いつまで続くの …

実家にバスタオルが15枚ある理由 介護編。

今日は1週間で唯一私が動く日です。笑 ・朝、父の病院に洗濯物を受け取りに行き ・それを家に持って帰り洗濯をし、時間の許す限り外に干し、 ・時間が来たので、その洗濯物を車で干しながら用事の目的場所へ。 …


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ

アーカイブ