柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

誕生日の記憶も全て宇宙へ飛ばした90歳の父。^^;

投稿日:

先日は父の誕生日でした。めでたく90歳になりました。

朝からハプニング続出の本人は何も覚えていない誕生日でしたが、思い返せばあれはあれで楽しかったと苦笑いしながら思えます。(当日はヘトヘトでしたが^^;)

朝起きると、台所のごみ箱はこんな事に。

ゴミ箱の中身からして、も、もしやと冷蔵庫を開けると、案の定誕生日の為の物が捨てられていたり食べ尽くしていたり。ガーン。
最近は冷蔵庫の中身を捨てられることが無かったので気を抜いていました。

そしてここからが父らしいハプニングの本番です。笑

・お昼前にケーキ屋に小さなホールケーキを取りに行き冷蔵庫に保管。
・午後買い足しに外に出る。
・実家に戻る。冷蔵庫を開ける。ん?
・ケーキが無いーー!!!!
・ごみ箱を見る。箱だけある。
・庭に出る。ケーキが捨ててある。
・私、庭に立ち尽くす。

もうケーキ無しでも良いかなと思ったけれど、やはりローソクをフウさせたい。またケーキ屋に行く。ホールケーキは予約制なので普通のロールケーキを購入。
で、家にあった物だけでトッピング。ロウソクの火をふうさせるだけで意味がある!!笑

と言う訳で、こんなケーキができあがりました。

どんと笑ってください。
父は待てなくて大あくびしながらウトウトしてるし、冷蔵庫には何も無いしこれが精いっぱいでした。^^;

目の前には料理が並んでいるのに、ケーキ皿に添えたユキノシタ(画像手前の丸い葉っぱ)に真っ先に手を伸ばす父。
そしてロウソクを一気に吹き消したものの、このケーキにはいっさい興味を示さず、さっさとコタツで寝てしまったのでした。笑

30分後に目を覚まし、ケーキとお寿司を見るなり「おや?今日は豪勢な料理じゃのう。」とすっかり誕生日の事は頭から抜けていました。

もしかして自分のお誕生日の記憶、宇宙に飛ばしちゃったの?と冗談で聞いたつもりでしたが、不思議そうな顔をして誕生日とな?と。

何度も自分の歳を聞き、90歳になった事を喜ぶ父の笑顔と、何も覚えていない合点のいかない顔の父を見ながら、その日の夜は複雑な疲れがでました。

しかし、家で誕生日を迎えるのはこれが最後だと思うから楽しくやれて良かったとひとり思いながら、後かたずけをした私でした。

 今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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