柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

父の入院と60代の娘 父の認知症 認知症の父と私

認知症の父から頼まれていたけれど仕方ないの。

投稿日:2023年11月24日 更新日:

病院へ父の面会に行って来ました。
今日は、ちょうど目を大きく見開いて起きているところでした。

「お父さん、こんにちは。」と言うと、私の声で私の事が解ったような表情になったんですよね。面会早々嬉しかったです。

肩をさすりながら、気持ちいい?と聞くとかすかに頷く父。
足もさすってあげるね、と言って毛布をはぐと、骨と皮になった父の足が目に飛び込んできました。触ると折れそうで怖くて触れませんでした。

こんな父を見ていると、
今の父の姿は、本当は父が望んていた姿とは違うという気持ちが私の中で渦まき困りました。

父は自宅介護の時、認知症でもまだ自分の意志が言える時期、
「延命治療だけはせんでくれな。頼むぞ」と事あるごとに私に言っていました。

昔の人のように枯れるように静かに死んでいくのがワシの理想だからな。と。
「余計な事はせんでくれな」と。

あれだけ強い意志で、私は父の最後の在り方を頼まれていたのに、

私は父を病院で点滴に繋いでいる。
父は苦しそうな息をして骨と皮だけになってベッドに横になって生きている。

どうしてこんな事になっちゃったんだろう・・・。
なんで病院に入院する事になったんだっけ?
どうしてだっけ?なんでだっけ?

父のあんなに硬い意志を聞いていたのに、現実は正反対。

今朝、たまたまBS放送だったかな?で、自分で選んだ最期を迎えた人の番組をみて感動しながらも、父を思い出し深いため息をつき、
面会に行っては、自分の意志とは正反対の姿で生かされている父の姿を見て番組を思い出しては落ち込み、帰ってきました。

しかし今日は意識がはっきりしてる感じだったので、
・実家のミカンの事、
・そのミカンを兄に送ろうと思っている事、
・もう季節が冬になった事、
・今年も孫たちにお年玉を準備しようねという事、
を耳元で話をすると、特に兄の名前を出すと思い出そうとしている父の表情を思い出して、

これがお父さんの人生なんだよ。と自分の気持ちを割り切る事にしました。

お父さん、仕方ないね。思い通りにはいかなかったね。

仕方ないのよ・・・。

こう思わないと、私も辛い思いばかりだとやってられない事に気付きました。

 

◆「認知症の父と私」一覧

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  1. さら より:

    みのりさん
    病院でお父様と意思の疎通が出来た一時、静かに命をつないでみえるその時間を、父娘で共有された様子にしんみりしています。

    入院される前から介護は本当に大変でしたもの。選択は当然の事と思われます。

    病院と自宅介護での最期への道のりは、やはり様子が違うのですね。それも当然の事なのでしょう。

    みのりさん、色々お疲れが出ません様。
    カレンダーもあとひと月とちよっと。
    宇宙時間で考えたら私達の人生なんて一瞬、今夜はそんな事を想いました。

    ゆっくりおやすみになってくださいね。

    • minori より:

      さらさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。お返事が遅くなりました。
      さらさんが仰るように、人の最後は自宅介護と病院では違う事を私も実感しているところです。
      今回の面会の前に、父の好きだった歌(軍歌)をイヤホンで聞かせてあげようかなとチラッと思いながらも、いや、どうせ寝ているだろうとおもい直し、イヤホンを持って行かなかった時に限って、しっかり目を開けて起きていました。
      残念な事をしました。ほんと!カレンダーもあと1枚と少しになりましたね。今日はそちらは寒いのでないですか?温かくしてくださいね。いつもありがとうございます♪

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