やっと実家のタタミを新品にしました。
父の施設入所から7か月、ようやく吹っ切れた気持ちになれました。
大量の尿とマッチの火でこげた畳。臭くて開けられない和室。
そんな部屋をなぜ見て見ぬふりをしていたのかは、以前のひとり介護の時の記事にも時々書いていましたが、
この状態を家族に見てもらわないと、私の壮絶だった介護が誰にもわかってもらえないまま闇に消えていくのが耐えられなかったから。
でも、今回正月に息子と次女が帰ってきてくれて、父がいた部屋の畳を見ながら私の話しを聞いてくれた事で、私の中で吹っ切れたんですよね。
「これで、もういい」って。
家族がこの悲惨な畳を見ながら私の大変だった介護の様子を聞いてくれた。
もうこれで充分でした。
今日は、イグサの匂いのする新品のタタミになった和室に立ち、あの大変だった介護は終わったと思えました。
和室の壁にも、横の部屋の剥がせないカーペットにも、隣の部屋の壁にも、父のおしっこの後が残っているし、匂いが取れないけれど、今は畳の良い香りで、消されています。
イグサのよい匂いを大きく吸いながら、時が経つと、そのうち介護が無かった時のように、皆が集まる和室に戻るんだろうな。と前向きにそう思えました。
黒くなったタタミを見ながら、じっと私と父の介護の話を聞いてくれた家族によって、また私は前を向ける事ができます。
有難い事です。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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