私は父が施設に入った後、築47年の実家に一人で住んでいます。
その実家の周りは80代後半の方がたくさんいます。
みなさん、身体の悩みを抱えているのに、しっかり自分一人で生きていらして頭が下がります。
そんな80代後半のご近所の方達が、私の事を気遣って代わるがわる家に様子を見に来て下さっていました。
あべこべです。^^;
あそこのお嬢さんが、引っ越してきたけれど、ちっとも姿を見ない。病気じゃないかしら?と噂しては、心配してきてくれていたそうです。
本当にあべこべです。
ああ、私が元気な姿を見せないと余計な心配かけちゃうんだな。と思います。
そうやって私の事は心配して下さるのに、ご近所の方達は自分の事になると、自分一人で頑張ろうとします。
昭和1桁の方は本当に精神的な強さがスゴイです。
そんなご近所のご高齢の方ですが、いつもは、私の方からお声がけをしても「大丈夫よ、ありがとう。」で終わるのですが、
今日は、ご年配の方のほうから、SOSを出してきてくれました。
頼ってもらえて嬉しかったですね。
病院に行きたいのに、電話がおかしくなってタクシーが呼べないと、困っていらしたので、病院は何回かお連れした事があるので、場所も解っているし、
私の車でお連れしました。
身体も衰えて、なかなか歩く事もままならないご年配の方が、身よりも近くに居ない、一人で暮らすという事は、
どんなに心細いだろうと思います。
「ごめんね。ごめんね。厚かましくてごめんね。」と何度も言っていました。
病院は車で2~3分の所だからちっとも厚かましくなんかない。
「こんな事全然大したことではないので、いつも頼って下さると嬉しいです。」と伝えました。
私の父も、娘達に迷惑かけないようにと、もうすでにすり足で、歩くのが困難な時でも、黙って遠くのお店まで買い物に行っていました。
あちこち探し回り、やっと見つけて、おとうさーーんと呼ぶと、私を見つけ、「おう!迎えに来てくれたのか。」とすごく嬉しそうな顔をしていましたね。
迷惑かけたくない。と思っているんだろうな。と思うといつも切なかった事を思い出します。
それはそうと、こんなお年寄りが多いところで、還暦になったばかりの私が、家に籠っていては、
余計な心配をかけるし、ご近所のご高齢の方もSOSを出しづらいはずですよね。
父の介護をしている時は、父に心配かけたくない一心でカラ元気で笑っていたので、良くご近所の方からも、いつも元気ねぇ。と言われていたのを思い出しました。
最近の私だと声かけずらいですよね。
まずは私が変わらなければ。と思った今日でした。
高齢者の方と接する機会が多いと、色々と勉強になります。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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