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50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

日常の事

怖ーい家に住んだ話

投稿日:2020年2月12日 更新日:

(怖い話が苦手な方は読まない事をおススメします)

その家には私が42歳から47歳までの約5年間住みました。

5年間の間に色んな事があり、最後にとんでもない事実を知った家です。

 

引っ越してきたその日、我が家の荷物を積んだ引っ越しセンターのトラックに、バイクが猛スピードで突っ込んできて、バイクの青年が救急車で運ばれました。

家の前の道路は見通しの良い直線道路。

こんなに見通しが良いのになぜ?と思ったのと同時に、私達はこの家から歓迎されていない、招かざる客のような、嫌な予感がしたのでした。

その嫌な予感は的中でした。

 

越してきたのは春でした。それからしばらくは何事もなく過ぎた夏の事。

台風の日に、家の斜めに見える道路で軽自動車が横転する事故がありました。後に、助手席に乗っていた女性が亡くなり、運転していた男性は足を切断するほどの大けがだったと近所の人から聞きました。

 

何もない見通しの良い直線道路なのに不思議だなぁ。という感想でした。

 

その事故の後も、次から次へと同じ場所で事故が起こりました。

ある朝は、私が道路を見ている時に、バイクと車が接触して、家の前の車庫までバイクの男性が飛ばされて、慌てて外に飛び出し救急車を呼んだ事もありました。

とにかく、家の前の道路で事故が頻繁に起こりました。

その頃、家の中でもおかしな出来事が起こるようになっていました。

 

次女の部屋のステレオのスピーカーの音量が突然最大になったり、パンパンというラップ音が聞こえてきたり、

私にだけ、トントントントーンという階段を昇るような音が聞こえていました。

この音は誰も聞いていないのです。聞こえるのは私だけ。

特に一人で家にいる時に聞こえていました。

いくら考えても人が階段を上る音でした。

 

それから、自治会の班長が回ってきた時です。昔の資料を見ていると、なぜだかウチの家だけたくさん住む人が変わっているんです。びっくりしました。

その家は、大きな会社の社長さんが、お金をかけて良い材料で作った大きな家でした。不動産屋さんが私達が賃貸の契約をするときにそう言っていましたし、

実際に住んでからも、間取りは凝っているしお金かかってるんだろうなと住めば住むほど思う家でした。

が、そんな家にも貸主の社長一家は長く住んでおらず、ころころ借りる人が変わって私達家族が住んでいる状態でした。

貸主は違う場所に賃貸の家に住んでいたとか聞きました。

 

階段を途中から上るようなトントントントーンという音が頻繁に聞こえるようになった頃から私の体調が崩れはじめ、よく寝込むようになりました。

元夫は、この家には少ししか住んでおらず、(勝手に職を変えて他県に行った為)私がこの家気持ち悪いと言っても、まったく聞く耳を持ってくれませんでした。

 

それから息子が幼稚園に入り、幼稚園で仲良くなったお友達が家が近所という事もあり良く家に遊びにくるようになりました。

 

そのお友達は、我が家にくると、決まっておもちゃのブロックを小さく組み立てて、家の中のあちこちに置くという事をやってから遊び始めるんですよね。

面白い事をする子だなぁ。と思っていました。

 

住んで5年経った頃、元夫が中古のマンションを購入したので、この家を出る事になりました。

この家は気持ち悪かったのですが、息子が仲良くしていたお友達と離れ離れになる事が気がかりでした。

 

中古マンションの購入が成立して、息子の友達のママにこの家を離れる事を話しました。

悲しんでくれるかと思いきや、「そう、良かったじゃない。」という言葉だけがかえってきて、かなりショックを受けたものでした。

 

でも、その「そう、良かったじゃない。」と言った意味が引っ越先のマンションに遊びにきてくれた時にわかったのです。

実はね。から始まったその話は鳥肌ものでした。

 

お友達はいつもわが家から帰ると決まって「どうしてj君(うちの息子)の家にはおうちの人じゃない人がいるの?」と聞いていたそうです。

そして、その知らない人を私に見せるために、ブロックでビデオカメラを作って色んな場所に置いているんだ。と言っていたって。

まだ色々あるけど知らないほうがいいわ。と言われました。

「よかったね。あの家引っ越しできて。」と。

 

ヒィー・・・。

 

この話をすると、次女が、今まで怖がると思って言えなかったけどと言って

ラップ音や気持ち悪い体験をした話をしてくれたのでした。

ヒィーー。そ、そうだったの?

 

そういえばこの家に住んでいる時に、次女はよくケガをしましたね。

 

最近、YouTubeで興味半分で霊の話を聞きました。作業をしながら聞いていて真剣に聞いていなかったにも関わらずこんなところだけ聞こえて来たんですよね。

「霊は階段を上る時は途中から上りますよ。」と。

 

ヒィーーーッ!

 

やっぱりあのトントントントーンは階段の途中から上がる音だったんだ。と確信しました。

今更ながら、背筋がゾゾっとします。

あれから10年以上も経ちましたが、最近あの家の近くを通る事がたまにあります。

あんなに立派だった家が壁がはげ落ち、お化け屋敷みたいな外観になっています。なんというか、そこだけ空気が悪いというか、くすんでいるというか、どんよりしているというか・・・。

子供達も見てびっくりしていました。

 

あの家があった場所の近くには、戦場坂という名前の道路があります。

考えれば、なるほどそういう場所か。と思う場所です。

家主から、賃貸ではなく安くでも良いから買わないかと不動産屋を通してよく言われたのも納得です。^^;

きっと、早く手放したかったのでしょう。

住む人が変わるたび、色んな霊的現象が起きていたのでしょうね。

とにかく、色んな事が次々に起こった怖い家の話でした。

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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