柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

施設入所の認知症父のささやかな願い。

投稿日:

施設の父に会いに最近は2日おきに行っています。

宮﨑のコロナ感染者が少ないおかげで、分厚いビニールのカーテン越しで会えるようになりました。

面会の時父はと言うと、毎回メロンを食べて喜び、北海道で産まれた初ひ孫の動画をみて泣くを繰り返すというルーティンで時間がきてバイバイするのですが、

昨日は、「お前に触れたいね。」と言いながら、何度も車椅子から手を伸ばしていました。

 

私、父の私に触れたいという気持ちが痛い程解ります。

私も遠く離れて暮らす3人の子供達に触れたいと思う時がありますもん。

普段はLINEや電話だけでも嬉しいけれど、心が淋しい時は肌で子供の存在を感じて安心したいなぁ。と思います。

父も同じなのでしょうね。

 

上手く言葉が出てこないと言っていました。寂しいから娘の手を握りたい。という気持ちを表現できないもどかしさがイライラさせるようでした。

帰る時に分厚いビニール越しに私の手と父の手を合わせましたが、このビニールを外してくれと懇願するように言っていました。父の目が涙目になっていました。

私が逆の立場でも泣くでしょうね。

大切な相手がすぐ傍にいるのに触れられないって高齢者には特に酷ですね。

バイバイして振り向くと、父が私に手を振っていました。
また振り向くと、父が気付いて大きく両手で手を振りました。

 

施設に入っているすべての高齢者の為にも、早くコロナが終息してほしいと思いながら帰路についた私でした。

 

 認知症の父と私

父の認知症

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-認知症の父と私
-

執筆者:

関連記事

今思えば私の自宅介護は他人を巻き込む危ないものでした。

「この症状が出たら、自宅介護は「禁」」 というタイトルに惹かれて認知症専門医の長谷川医師の、YouTubeを観ました。 この症状がでたら、ご家族が何と言おうが、できたら家で看るのは避けられた方がいいん …

認知症の症状がここまで進行したのかと胸が痛くなります。

今朝、父の部屋に行くと、ずっしり重い紙パンツがベッドの横に脱ぎ捨ててありました。 着替えようと脱いだのですね。 でも、脱いだらトイレに行きたくなったのでしょうか。ベッドの横はおしっこまみれでした。 今 …

懐かしさで物悲しく聞こえる七草の歌。認知症父介護の記憶より。

  七草の歌を一人で口ずさんでいる私がいます。 去年の1月7日、父が七草粥を食べるのは最後かも知れないという気持ちで作った七草粥。 1年前の今頃は、父が1日ごとに急激に認知症が激しくなってい …

認知症父の自宅介護を活かせるお手伝い。

  木曜日は、70代80代のお宅に、介護保険ではまかないきれないお手伝いをしに行く日です。今日も行ってきました。 このお手伝いを始めて初めて、老いて自宅で過ごしていても、生活するにあたり介護 …

夜中の3時、玄関に水を撒きながら新聞は止めると固く誓った人。

夜中眠れずにいると、新聞配達が来ました。何時だろうと時計を見るとまだ夜中の3時。 眠れないし、それに父が新聞を見つけると大変な事になるので(過去記事を見てください)玄関に行くと、えっ?すでに父が立って …


  1. 河合 馨 より:

    切ないですね。
    お父様との時間を大切に。

    • minori より:

      河合 馨さん、こんばんは。
      仕方ない事とはいえ、私も切ない気持ちで帰りました。認知症さえなければ、と未だに思います。
      認知症でも心はあるのだと、いつも父をみて気付かされるので余計辛いですが、出来る限り会いに行き、顔を見せて安心させてあげたいと思います。
      コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。みのり。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ