最近、実家に泊まる回数が増えました。
先日のお風呂事件からこちらの記事に少し触れています。
その日の父の認知症の進み具合を見て、
夜一人にしておくのが怖いんですよね。
お風呂事件の日、久しぶりに泊まってみると、
相変わらず夜中に何回も外に出ていました。
2軒先のやぶにお茶の葉や冷蔵庫の中の物を捨てに、
ふらふらヨタヨタ出て行くのです。
6日連続で泊まってみて、改めて父の認知症の進み具合を痛感しました。
こんな事もありました。
次の日に食べる為に私が夜作っておいた里芋の煮つけを捨てようと、
鍋ごと抱えて玄関まで行き、スリッパを履くときに体制を崩して
ひっくり返したみたいなんです。。
なんかゴソゴソやっていると思い玄関に行ってみると、不機嫌そうに掃除していました。
それも夜中の3時ですよ。
昨日は、夕方6時から夜の8時頃まで多分50回程私の気配を感じては、
泥棒と錯覚し「だれか!」と叫んでいました。
そのたび「私だよ、今日はここに泊るから安心してね」と返事するのです。
返事をして数秒後には私がいる事を忘れるので、「誰かい?」と叫ばれるのですよね。
例えばこんな感じです。
じゃあ、おやすみなさいと言った後、お互いの部屋に向かう。私がふすまを閉める。
その私がふすまを閉める音を聞いて、「誰か?」と聞く。
ねっ?数秒単位でしょう?
やっとベッドに寝たかと思いきや、バタンと玄関の音がしました。
外に出ていたみたいです。いつの間に・・・。
しばらくすると、私がいるとなりの部屋から父から私の携帯に電話がきました。
どうしたの?と私が部屋から出てくると、びっくりしていましたね。
お前は誰か?と何度も聞きました。
いつからいるんだ?
どうしここにいるんだ?としつこく聞きます。
そして、娘の私だとわかると、
•俺はここに住んでいてもいいのかい?
•ここは俺の家かい?
•お前の母親は誰かい?
•俺はココに家賃を払って住んでいるのかい?
•仕事もせずに暮らしていていいのかい?
もっと聞きたい事があってお前に電話したのに聞きたい事を忘れた。と言って
少しパニックになっていたので、
電気ストーブで父を温めて2人でお茶を飲みました。
父がお茶を飲みながら、こんな俺がもし夜中徘徊するようになったらおしまいだ。
と言ったので、私はびっくりです。やはり夜中出て行くことは知らないんだ。
迷いましたが、言いました。
「お父さん、いつも夜中にやぶまで出歩くのよ、それも夜中何回も」
「こないだは、夜中の1時と3時と4時」
「今日もさっき外に出てたでしょう。それも薄着のままで」
父は「この俺がかい?」と驚きショックを受けていました。
まだ、行き先がやぶだからいいけれど、反対方向に歩いてしまったら大変よ。と言う話をしましたがすぐに忘れていましたね。
そして、父が混乱しないように、
•娘は今日は奥の部屋に泊まっているので安心してね。
•夜中に外に出ない事。
と書いた紙をテーブルに置いて寝ました。
しばらくして様子を見ると、すでにその紙は捨ててありました。^^;
こうなる事を予想してテープでテーブルに貼り付けたけれど意味なしでしたね。^^;
この感じだと、もう毎日泊まらなくちゃそのうち大変な事になる予感がしました。
・・・とこれを書いている間にも冷蔵庫を物色している気配がしています。
何か捨てる物はないか探しているのでしょう。
外に出ないように聞き耳たてていないと・・・。
しばらく時間が過ぎ、
明け方の4時になりました。
ゴソゴソしているのでどうしたの?と聞くと、
今日は元旦だから年賀状を待っている。と言いました。
そして、お母さんはこんな朝早くからどこへ行ったか知らんかい?と。
母は亡くなって7年です。
今朝は、自分でこんな俺の事をぼけ老人と昔から言うのじゃ。
と言ってしょんぼりしています。
時々こうやって自分を見つめる事が出来ますが、
ほとんどは宇宙の世界に飛んでいる父。
お風呂以外は自分の事はチグハグですがなんとなく出来ますが、
日中の言動が度を超えだしました。
施設探しはまだ先と思っていましたが、
自分の認知症の親を施設に入れた人から言われました。
「施設に入れたほうがお父様の為でもあるよ」と。
その一言、妙に納得したんです。
ケアマネージャーさんに施設の事を相談しました。
なんだか胸が締め付けられますが、介護では必ず通る道なんだと自分に言い聞かせました。
私が実家で父をみてあげられる時間はもう少ない気がします。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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