先日、大雨情報を見るために実家でテレビをつけると、
NHKで手話の番組をやっていたんですよね。
その日の勉強は「私は会社員です」という手話でした。
なんと、それはたまたま前日YouTubeで覚えたばかりの手話。
父に、私、これわかるよ!
「私は会社員ですっていう手話なんだよ。」とテレビの人よりも先に私が言うと
父が目を丸くして「ほう」と興味深々の様子。
そして、こんな会話が始まりました。
父:「お前は、吸収がいいのう。」
私:「頭がからっぽだからじゃない?^^」
私:「この空っぽの頭を手話で一杯にして誰かの役に立ちたいわ」
と、私がスカスカの頭の中を冗談ぽく言うと、父が、
父:「そうじゃ。お前のその手話で誰かの声になれ!」
と、真面目な顔をして言ったんですよね。
なんという名言!
えーー?お父さん認知症治ったの?と思った程です。^^;
そして、手話のテレビが終わって、
「いつか、老人介護施設で手話のお手伝いしたり、昔の歌をピアノ伴奏で歌ったりする、
便利なお手伝いの人になりたいなぁと思ってるの。」と
私の今後出来たらいいなと思っている事を父に話すと、
「お前のきれいな歌声と手話で、年寄りはみんな喜ぶ事じゃろう。」と、
またまた認知症とは思えない事を言ってくれました。
はい!頑張りまーす。と笑いあってお茶飲んで5分もすると、
いつものように、5分前の出来事は全て記憶にない会話になりましたが、
認知症が、父のこの名言を忘れさせても、
私が覚えてる。
お父さんが忘れても、私がずっと覚えてる。
こんな嬉しい言葉、忘れないから。と心で思いながら、
あの名言はすっかり忘れ、5分後には、新聞の収集日が気になって、そのことばかり気にし始めた父を見て苦笑いの私でした。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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