柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

89歳と59歳の父娘、自分の棺桶の話で盛り上がる。

投稿日:

先日、知り合いとお葬式の話になりました。

最近の葬儀場は増えて競争が激しいので、あの手この手の至れり尽くせりでお客様の心を掴むのだとか。

生前、今川焼が好きだった方には、ご遺体と一緒に棺桶の中に今川焼を入れたり、ケンタッキーを入れたりするのだそうです。

笑っちゃいましたが、そういうサービスをしないと、生き残っていけない程、葬儀場の数が多いのでしょうね。

実家に戻り、父と食事をしながらその話になりました。

父が「ほう、面白い話じゃのう。」と少し興味のある顔で聞いています。

私が、「もしもお父さんが死んで棺桶に眠っている時に、お父さんと一緒に棺桶の中に大好きな宝楽饅頭入れて欲しいと思う?」と父に聞くと、

「それはちょいと遠慮しておくぞ。」といいました。笑

棺桶で眠っている父の顔の横に宝楽饅頭。想像しただけで吹き出しそうです。

そして、何を入れたいか二人で思いつくだけ言い合っていた時、
私がふと思いついて、「お母さんの写真をたくさん入れてあげようか?」と言うと喜んで、

そうしてくれ。と言ったので、

「じゃあ、お父さんの棺桶には、花とお母さんの写真で一杯にしてあげるね。」と言うと

認知症の父が喜んでいました。

喜ぶ顔が本当に嬉しそうだったので、これは決まりだわ。と思ったのでした。

私は何を入れて欲しいかなぁと考えましたが、花だけでいいです。^^;

忘れていた事を思い出しましたが、私は昔から、

あの映画タイタニックの中でタイタニック号が沈む直前に流れた賛美歌が大好きで、

自分の葬式の時は、この讃美歌を流して欲しいなぁと思っていた事があったんですよね。

その事を思い出していると、その讃美歌が流れる中、棺桶の中で死んでいるのに微笑む自分が想像出来て

ご飯中なのに、棺桶に眠る自分たちの姿を父と想像して笑ってしまいました。

棺桶の話なのに、楽しい食事の時間でした。

私は子供達が、私の為に賛美歌を歌ってお別れしてくれたらそれだけでいいです。

 

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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