父に、孫とひ孫にあげるお年玉袋に名前を書いてもらおうと思い、
施設に面会に行ってきました。
去年は、かろうじて自分の名前を書けたのですが、
・今年はどうだろうか?
・書けるだろうか?
・書けなくても仕方ないね。
と思いながら、一応お年玉袋8枚とサインペンを持って行ったんですよね。
ダメもとで職員の方から父にお年玉袋を渡してもらいました。
(コロナでカーテン越ししか逢えないので直接渡せない。)
私が父に、
毎年、孫たちがおじいちゃんのお年玉を楽しみにしているでしょう?今年もおじいちゃんからのお年玉袋にお名前書いて欲しいのよ。と言うと、
「お年玉?そりゃぁ、張り切って書かなならんばいの」と言い、
サインペンを持ち、お年玉袋に自分の名前をきちんと書きました。
薄いひょろひょろした文字ではなく、しっかりとした字で。
職員の方がびっくりしていました。私もホントに驚きました。
去年は、実家で父がお年玉袋に名前を書いている姿を見ながら、きっと来年はかけないだろうな。これが最後だろうなと思った記憶があるからです。
最後になるかもしれないと思ったので、無理に時間をかけてでも書かせたのですよね。
今年は、名前の見本も観ずに、カタカナと漢字で8枚を5分程で書き上げました。
おとうさん、ありがとう。おじいちゃんからのお年玉を孫たちが喜ぶね。と私が言うと、
父が孫は何人かのう?と聞いたので、
7人(長女のお婿君も含めて)にひ孫が1人よ。と言うと、
ワシの生きがいがいっぱいじゃのう。めでたいめでたい。と言って泣きながら笑っていました。
涙を拭きながら、
「お前もまごかい?」と聞くので、
「違うよ、私は孫のお母さんだよ。」と言うと、
「孫を産んで下さってありがとうございました。あんたにもお礼のお年玉をあげようと思いますが、ワシがこうして病気で外に出られんですから、わたしの家族から代わりに貰ってくださらんかな。」と優しい顔をして涙を拭きながら私に言いました。
それからも、何度も孫の人数を聞いては、ワシの生きがいだと言って泣いていました。
ああ、お父さん。
認知症が憎いね。
私もつられて泣きそうになるのをやっとこらえて別れました。
認知症で用介護4の優しい顔の父の涙は、胸が詰まります。
もしも、父の財産全てを使って治せる認知症の治療方法があれば、全額使ってでも治してあげたい。
そう思いながら帰ってきました。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑
こんにちは
なんて心の優しいお父様でしょう。
読みながら涙が止まりませんでした。
認知症状は色々あります。
介護職で働いていた時に携わった方は常に攻撃でイライラしている方。
正反対に穏やかでいつも感謝の言葉かけをしてくれる方など色々ですが
認知症になられたことは悲しいことですがお父様の受け答え言葉は素晴らしいですね。
元々穏やかな性格だったのかも知れませんが全く人格が変わられる方もいるのですからお父様に感謝ですね。
陰ながらお父様の毎日が穏やかに過ごせますように。
惇さん、こんにちは。
父の事を褒めて頂き嬉しいです。ありがとうございます。
実は、以前は、私は父の口から出る言葉が好きではありませんでした。
家族から、家族の事親戚の事の良くない話を聞かされ、それを鵜呑みにし、あいつはああだこうだと悪口ばかり
私に話をしていました。その洗脳された父の考えを2人で暮らしていた時解いてみました。
すると、優しい父になったんですよね。私も驚く優しい穏やかな父になりました。
父は施設でお世話して下さる方に手を合わせてお礼を言うそうで、喜ばれているようです。^^
私もそんな父の様子を聞くと嬉しいです。
ホントに父に感謝です。最近の父はお地蔵様のような顔になっています。^^
惇さん、いつもお読み下さりありがとうございます。