前回の話の続きです。→前回の話
ついに私を完全に忘れてしまった認知症の父の態度に動揺し、今までとは違う寂しさが襲う自分を、どう対処するか考えていた二日間でした。
今日、たまたま息子に送金したり、メールしたり、もう弾かないと置いて行ったギターを触ったりと、息子の事をあれこれしていて、息子と父の事を思い出したんです。
父は孫(私の息子)が17歳の時から、認知症の兆候があり、私に同じ事を何度も何度も電話してきていたのですが、(1度の用事で最低10回は同じ内容の電話)それを迷惑がらずに、息子がいつも優しく対応してました。
息子と父はウマが合って仲良しでした。それに息子はおじいちゃんを尊敬していたので、尚更でした。
父は息子の高校入学、卒業式に私と出席しました。84歳と87歳の時でした。
87歳の時はもうすでに認知症の症状がたくさんでていて、卒業式に連れて行くのは大変でしたが、父本人の強い希望で出席し、孫の姿を背筋を伸ばして身動き1つせずに見てくれました。
そこから大きく認知症の症状で父が壊れていきだしても、「僕の尊敬する人はおじいちゃん」と言う孫の前ではキリっとした態度で接してくれていた父。
父はそうやって頑張ってくれていた。
現在父は92歳。
こうやって振り返ると、認知症の長い年月、記憶が薄れていく中、最後まで家族の事を覚えていてくれた・・・。
もうこれで充分だよ。と思えました。
親が自分の事を思い出せない。辛いですが、全てを受け入れます。
そう思えたら楽になりました。
今度からは、全てを忘れちゃった新しい認知症父に対応していく為に私の心を軌道変更しなくちゃですね。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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こんにちは!読んでいて胸が締め付けられました。
お父様には長生きしてほしいと思う一方、この状況がいつまで続くのかという不安も相当な期間お持ちのことと思います。(私も父が28年前に他界したその2年ほど前、違う病気ではありましたが、そういう状況でした)そんな中、息子さんのminoriさんのお父様に対する態度やお気持ちは本当にminoriさんの支えになっているんでしょうね。素晴らしい息子さんだと思いますが、そういう息子さんに育て上げられたのはminoriさん方ご夫婦とご家族。素晴らしいご家族ですね。
介護は大変だと認識しています。
お体を大切になさって、あまりがん張り過ぎないようにしながらお父様、そしてご家族とお過ごしになってください。応援しています。
Moppeppe3さん、こんにちは。
優しいお言葉ありがとうございます。先日の父の様子を見て、私も色々と新しい考えを持つことが出来ました。
きっと父も、言葉には出せないけれど頭の中でふとした時に思い出す事があるはずですよね。それだけで嬉しいです。
私、実は夫はいなくてシングルなんです。^^息子がまともに育ったのは、歳の離れたお姉ちゃん達の愛情のおかげだと思うんですよね。^^;
父が施設に入っていても、まだまだ色んな用事がありますが、気持ちをラクにして頑張りますね!
Moppeppe3さん、応援と私のご心配ありがとうございます。そしてお読み頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。^^