昨日、胃の痛みと共に全ての「やる事リスト」が終わりました。
最後は見て見ぬふりをして逃げていた父の年賀状作りでフィニッシュです。
2021年は90歳だし、もしかするとこれが最後の年賀状になるかもしれないので、
父のとびっきりの笑顔の画像と直筆の名前を入れて作りました。
27枚全部に、一枚ずつ筆ペンで自分の名前を書いていく父。こんなに認知症が進んでいるのに、
書き損じもなく、見事に書きあげました。
なんだかその様子をみて、感極まって少し涙が出でましたが、書き終わって、私が年賀状を集めて
トントンと束ねているその一瞬に、今までの工程を全て忘れて「それは何じゃい?」と年賀状を見て私に聞く父。
私の涙も引っ込み、「きゃぁ、もう忘れちゃったの?」という私の声と表情に笑う父でした。
とにかく、最近の父の笑顔と今の父の直筆を父の親戚や兄弟にみてもらう事が出来ると思うとホッとします。
これで、すべて年内の必ずしなければならない事が終了しました。
やり終えた途端、私の緊張がほぐれたのか、昨夜はまた胃が痛くなり夜は7時から寝込んでしまいましたが、
父も察したのか、夜起きた気配はなく私も痛いのに安心して布団に入れました。^^;
そして痛くて眠りが浅い夜中の11時。父の声が聞こえてきました。
最初は、唸っているのかと思いましたが、よく耳を澄ませてきいてみると、
歌っていました。なぜ歌とわかったかと言うと、メロディーが付いていたからです。
ゆっくり歌っていました。あるメロディーの所で、歌っている曲がわかりました。
ふけゆく、秋の夜、旅の空の、わびしき思いに一人悩む。恋しや故郷なつかし父母~。
ひーとりなーやむ。(ソーレミファーシド)の個所で気付きました。
この曲を何回もゆっくりと丁寧に何度も繰り返し歌っていました。
私が父の歌を聞いたのは、長女が生まれた時に、だっこして子守唄を歌ってくれた時に1度しか聞いたことがありませんでした。
最近になって、父は歌が好きなんだな。と何かにつけ感じていましたが、こうやって一人の時は歌うのですね。
この歌も夜中にジーンときました。
認知症で、父も私も大変だけれど、こうして一緒にいると、父の人生の残り少ない後半を毎日目の当たりにできて本当は多分私は幸せなんだろうなと思う事があります。
今は私の胃の痛みもなくなり、父とコーヒータイムです。
でも、父がコーヒー淹れている間に寝てしまったので、2人なのにひとりコーヒーです。^^;
父が生きていればこそ、そして私が実家で夜も介護しているからこそ聞くことが出来た父の歌声は、いつまでも私の心に残るだろうと思います。
それではまた♪
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑