約1か月半お風呂に入っていない父を、1ヶ月ぶりにデイサービスに連れて行き、お風呂に入れてもらいました。
デイサービスの優しい職員の方々のおかげです。ありがとうございました。
朝「今日は身体がキツイからずっと寝ておくぞ。」と父が起きて来ません。
記憶が数秒の父ですが、なんとなく今日は嫌な事がある日だと察知したかのような言い方でしたが、そうはいきませんよ。^^;
明るく元気に父を台所に誘い、ストーブの前でしばらく会話。
そして、朝から父の大好きなから揚げと味噌汁をおかずに2人で朝ご飯。
ご飯を食べながらサラッと「今日はデイサービスにお風呂に入りにいくよ」と言うと、
「風呂は家で入れば十分」と、あれほど言って聞かせたのに、まだ言い張っていました。
でも今回私は強気です。
「デイサービスは避けては通れない道なのよ、お父さんは。」と父の目をしっかり見て真面目な顔をしていいました。
「家のお風呂は深くてもう入れないのよ」と何度言っても解らないので、「もうキャンセル出来ないのよごめんね。」と言って半分無理やりに連れて行きました。
そして、父はデイサービスでお風呂に入り昼食を食べて帰ってきました。
帰るなり、今ワシはどこに行ってたんじゃ?と聞きます。
デイサービスに言った事も、お風呂に入った事も、昼食を食べた事もすっかり忘れていました。
でも、そんな事どうでもいいんです。お風呂に入ったのだから。
私は大満足です。
ひと眠りするとデイサービスの事を少し思い出したようで、そこからが言うわ言うわ。^^;
「わしはもうここから一歩も外へは出ない」
「わしをぼけ老人の仲間とは思わんでくれ」
「家の周りの住人はみなボケてしまったがまだボケていないのはワシ一人」
「あいつもこいつもみなへんなボケ方をして家族は大変じゃ。」
「ボケた老人は見ていてつまらんのう。哀れじゃ」
ずーっと続きましたよ。
行きたくないのでしょうね。本当に嫌なのでしょうね。精一杯の反論なのでしょうね。
でも、今回は私も本気で強気です。
前回それで私が折れて失敗してしまったから。
それにもうここまで認知症が進んでいる父は一日中家に居るのは無理です。
少しずつ慣れさせて、毎日でもデイサービスに通えるようにしてあげないと、そのうち私が倒れて、父が取り残されます。
父があまりにも言うので、今回はっきりと言いました。
・お父さんは、もう行政のサービスを利用して生きて行くしかない事。
・これからはデイサービスは必ず毎週行く事に決めた事。
・お父さんが嫌だと言っても、ダメなんだという事。
こんなに言っても、まだ「わしがボケてからにしてくれ」と言ってましたね。^^;
仕方ないですね。かなり進んだ認知症ですから。
可愛そうだけど、私ももう本気です。
お父さんに残された道は、
デイサービスにも行かないで家でじっとして衰えて、このまま大嫌いな施設に無理やり入れさせられるか、それとも、デイサービスに行って、できるだけ長く家で過ごすか、どちらかしか道は残ってないんだわ。といったけれど、本人には解るはずもなく・・・。
でも、言う事ははっきり言わないとと思い本人の目をしっかり見て言いました。
今まで私は、父の為だと思い、父の後始末をそーっと気付かれないようにしてきたり、
ボケてることが本人にわかると可哀そうだと思い、大丈夫だよとちっともボケていないという言い方をしていたんですね。
これが父の為になっていなかったと反省しています。
そのせいで、父は自分の認知症をまったく自覚していない気がします。
おかしなことをしても、私がそっと後処理して何もなかった事にしていたら父の自覚がないのも当然ですよね。
だから、もうはっきり教える事にしました。
絶対にボケている事を馬鹿にしない言い方が前提ですけれど。
今日はその甲斐あってか反論せずに聞いていましたね。
やはり、はっきり教えてあげる事は大事かもですね。
とにかく、今日は無事にデイサービスに行ってお風呂に入って帰ってきました。
それだけで100点満点です。
前回のデイサービスから帰宅した後の恐ろしい豹変ぶりがなかったので安心しました。
すごい進歩です。
という訳で、1ヶ月半ぶりに父はデイサービスでお風呂に入りすっきりしたのでありました。
今日はクリスマス。父の大いなる一歩とイエスキリスト誕生を祝い小さなケーキを食べました。
夜は、お風呂にはいった事で血行が良くなったのかな?いつもより身体が痒いみたいです。
今までの痒みと今日掻きむしった事で体中傷だらけになっているので明日は皮膚科受診です。ふう。
痒いのは嫌だけど、お風呂入って気持ち良かったでしょう?と聞くと、別に何も感想はないがのう。という返事でした。笑
そ、そうなんだ・・・。^^;
まだまだ続く認知症介護のほんのひとこまの出来事でした。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
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