柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

子供達の事

低収入の親を持つ息子の気持ちと母親の気持ち。

投稿日:2020年3月18日 更新日:

先日、帰省中の息子と将来の仕事の話になった時、息子の気持ちを聞いて泣きそうになった私です。というか一筋涙がこぼれた私です。

うれし涙ならいいけれど、ショックの涙です。

親の私は、低収入でもあっけらかんとしてして暮らしていますが、息子は必死。

大学は夜学を選択し、この大学在籍中に次のステップの道への専門大学を受験するために朝バイト、昼は塾、そして夜は大学の授業と休む暇なく頑張っているのに、これが報われる日が来る気がしないと言いだしました。

理由はお金です。

年収300万以下世帯の国立大学費全額免除の申請をしましたが、息子の夢はもう一度専門の大学を受験しないと夢に近づけません。

専門大学は難関なので、今の大学を1年休学して専門大学に入るための塾に通う必要があります。

もしも、専門大学に受かったら、そこはアルバイト禁止。2年間の学費と生活費がかかります。授業料免除もありません。

 

•専門大学校に入るための塾費。

•現在の大学の雑費と生活費。

専門大学校に合格した場合の学費と生活費。

 

私は今までなんとなく頭で計算していましたが、今回息子から正確な数字を聞いた時何といって答えたら良いのか解ない程の金額でした。

 

ちなみに専門大学校を受け直さずに、専門コースのある私立大学もあります。ここなら大学卒業と同時に資格がとれるようです。

今年から国の免除もあるし、そこの大学で学ぶという手もあるんじゃない?と提案した事もありましたが、なんとその私大は国の免除があっても学費がトータルで1千万以上はかかる計算。^^;(1年間の留学費も含めて)

貧困わが家は即ボツです。

 

子供の頃から1つの夢に向かって歩んできたのに、ここにきて「お金が無いせいで夢を諦めざるを得ない状況だよ、仕方ないね。」と言い出した息子。

 

息子の顔を見ていると、悲しくて無表情の私の顔に涙がスーッとこぼれました。その私の顔を見た息子が、「泣いたもん勝ちだよ。僕が平気な顔をしているから心が何ともないと思っていたでしょう?」と言いました。

 

「こんな状況でも夢は諦めないで。」と言うのがやっとでした。

 

息子がいいました。

「どうして父親と養育費の件で戦わなかったの?子供の将来に大切な事なのに」と。

 

本当にそうですよね。あの当時はただただ離婚してくれるだけで嬉しくて、もうこれでやっと繋がりが切れるという安堵感から1分でも早く縁を切りたくて大事なお金の話をしませんでした。

 

いつも苦学生の自分の生活を明るくとぼけて話をしてくれていた息子ですが、本当はお金がない家庭状況での諦めるしかない自分の夢に悩んでいた事を初めて知りました。

 

親として切なくて布団の中で涙がこぼれました。

 

そして、決めました。覚悟しました。

 

息子になにが何でも頑張って専門大学校に合格しなさいといいました。

息子が「今バイト頑張ってバイト代を貯めたとしても、自分で学費全部払えないよ。」と言いましたが、「行けーーー!いけいけ行けーー!」です。^^;

 

私がこれまで必死で貯めた秘密の老後用の銀行預金。

息子の夢が叶うなら全額使う。老後破産しようが関係ない。

もう決めました。

 

今の大学の全額免除の申請をして私を助けてくれているし、一人暮らしの生活費は自分でアルバイトでやりくりして私からの仕送りはしていないし、いつも明るく笑わせてくれて不甲斐ない母親である私を気遣ってくれている息子の為に使う。

自分の老後より息子の夢に使う。

 

今回の帰省で、息子が本音を話してくれて本当に嬉しかった。

でなければ、私はいつまでもお気楽な母親でしかなかったと思うから。

 

離婚の時はやはりどんなに辛くても、精神的に参っていても子供の為に養育費の話し合いはするべきですね。

こんなに子供にお金の事で苦しい思いをさせる事になるなんて、あの当時は想像もできない事とはいえ、私は親失格だったと思います。

◆「息子の事」一覧

◆シングル家庭の家事情

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

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