初めての子供が産まれる前に、子供を育てた人が書いた一冊の本を読みました。
たくさん良い事が書いてありましたが、
•お腹の赤ちゃんにいつも話しかけるといいこと。
•子供の行動に、早く、早くとせかさないこと。
この2つが心に残り子育てで実践しました。
特に「子供の行動に早く、早くと言わない。」という事を、子供達3人の子育中ずっと守ってきました。
子供が小さい頃、靴を一人で履く時やお着替えをする時など、
ほら早く!と言いそうになると、本に書いてあった事を思い出すのでした。
こんな感じで、子供3人の幼児期は「ほら早く!」を言うことなく終えました。
(当時の私の仕事が時間に余裕のある仕事だったから出来たのですが)
なので、今でも私の中では、「ノロノロしていて見ていてイライラする」という感情があまりないのですね。
そしてそのイライラしない感情が、今89歳の認知症の父のお世話に役にたっているのではないかと最近思うのです。
とにかく認知症の人の行動は謎です。同じ行動を何回も繰り返すし、何回も聞きかえします。
動作もゆっくりで、スローモーションを見ているみたいです。
昨日もお風呂にお湯を張っている間の7~10分程の間に、着替えはどこにあるか。という質問を10回以上はしていましたし、着替えをその都度探しているし、やっとお風呂に入ったかと思えばまだ入っていないの繰り返し。
でも、そんな父と朝から晩まで接していても少しもイライラする事がないんです。
妹が父をお世話していて、「認知症と解っているけれどイライラする。」と言う事が私には理解できずに嫌でしたが、それは、妹が訓練されてないからですよね。
私はたまたまあの時の本で「早く早くを子供に言わない」という事を知ってずっと自分で訓練というか実践してきたから、父に対しても出来る事だと最近解りました。
そんなんですよね。
一冊の子育ての本が認知症の父のお世話にも役立っているんです。
そして、余談ですがこの早く早くを言わない事は、子供にも少なからず影響を与えています。
以前、息子が帰省中だった時期に丁度父の誕生日がきたんですね。
息子と一緒に父のお祝いをするにあたり、息子に念を押しました。
今のおじいちゃんを丸ごと受け入れてね。と。
3人で楽しく誕生日を祝った実家からの帰り道、息子が
「おじいちゃんの何が変わったの?」と不思議そうにいったんですよね。
私が、行動が遅かったり同じ事繰り返してイライラしなかった?と聞くと、「別に何も。それよりも昔話に感動した。」と答えていました。
そうなんだ・・・。と嬉しかったですね。
行く前に念を押す必要はなかったです。
長女も昔、どうして一般の親は、早く早くって小さい子供をせかすの?と言った事がありましたね。私言われた事ないよね?と。(書いていて思い出しました。)
今思えば、娘も早く早くの言葉に疑問に思っていたのでしょうね。
娘や息子の事はいいとして、
•私自身が33年前にあの子育ての本と出あった事。
•33年後の現在、子育ての本で学んだ事が認知症の父のお世話に役立っている事。
とても嬉しいんです。
イライラせずに父を見守れる。
とても有難いです。
本のタイトルも忘れてしまった図書館で33年前に借りて読んだ子育ての本が、33年後の親の介護にも役に立つなんてスゴイことです。
今日も話を聞いて頂きありがとうございました。
良いお子さんたちに恵まれましたね。一生の宝だと思います。
石神井翻訳亭 亭主 拝
石神井翻訳亭 亭主さん、こんにちは。
いつもコメント頂きありがとうございます。
子供達。みんな私に似てそれぞれ抜けているところが一緒なので
気が合うのだと思います。^^;子供は地球の宝ですね。そういえば
中国では子供の事をご年配の方は宝ちゃんと読んでいました。