柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

父の認知症 認知症の父と私

認知症父が微笑んだ目線の先のもの。

投稿日:

認知症の父に逢いに娘家族と施設に行って来ました。

父が認知症になって変わってしまった姿を見るのは初めての娘夫婦ですが、

「おじいちゃんは昔のままだったね。昔と変わらず話をうんうんと静かに聞いてくれて嬉しかった」と、

「元気そうで良かった」を連発していました。

父は私の事はもう認識できないし、話しかけても目も空中も見ていて、視線が合わないのですが、「お父さんのひ孫ちゃんが逢いに来たよ。」と言うと、

ひ孫ちゃんを見て、にっこりして、
「立派じゃのう、かわいいのう。」と手を差し出しました。

その父の姿をみて嬉しくて、何度も胸の奥がジ-ンとしてしまいました。

もう、自分の実の兄妹の事も、故郷の事も、家の庭の事を話しても上の空で視線を合わせずじっと聞いているだけでしたが、

ひ孫ちゃんにはしっかり見ながら話かけるその姿を、動画に残しておけば良かったと、後悔しています。

帰りの車の中で、娘が「施設の方達もおじいちゃんに優しくしてくれていたし、おじいちゃんも笑顔が変わらなかったし、会えて良かったわ。」と言っていました。

施設の行く時、変わり果てたおじいちゃんを見ても動揺しないでね。と娘達夫婦に最初に言おうかどうか迷って結局は言わずに逢いに行ったのですが、

娘達夫婦の目には、昔の優しいおじいちゃんそのままで映ったようです。

娘達が里帰りしている間に面会が出来て本当に良かったです。

そして、優しい眼差しでひ孫を見つめていた父を皆で見る事ができた事が、娘家族と私の共通の思い出に出来る事が嬉しいです。

◆「認知症の父と私」一覧

◆今日の認知症父は私の事は忘れても昔の事は鮮明でした。

◆認知症父と再会。大事な事に気付いた時間でした。

今日も話を聞いて頂きありがとうございました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ

↑お手数ですがクリックして頂けると嬉しいです↑

↓こちらもぜひよろしくお願いします↓
PVアクセスランキング にほんブログ村

柔らかく楽しく生きる - にほんブログ村

-父の認知症, 認知症の父と私
-, ,

執筆者:

関連記事

悩みに悩んで119番に電話をしても認知症患者は搬送先見つからず。

朝、父は腰の痛さでずっとベッドに寝ている状態 一度ご飯が食べたいと言うので 必死で車椅子で台所まで連れて行きましたが、やはり痛みで食べ物が喉を通らずまたベッドに戻り寝ました。 熱いお茶が飲みたいと父が …

意見の違う2人介護よりひとり介護が楽でいい。【ひとり介護1ヶ月めの記録】

  認知症要介護1父のひとり介護になって1か月が経ちました。 1ヶ月私ひとりで介護をやったてみた感想は、 「ひとり介護は楽。」の一言に尽きます。   父は要介護1と言っても、 まだ …

懐かしさで物悲しく聞こえる七草の歌。認知症父介護の記憶より。

  七草の歌を一人で口ずさんでいる私がいます。 去年の1月7日、父が七草粥を食べるのは最後かも知れないという気持ちで作った七草粥。 1年前の今頃は、父が1日ごとに急激に認知症が激しくなってい …

私の頭から父を切り離す準備が出来た事は大きな進歩です。

ケアマネさんからショートステイしている父の様子を知らせる電話がきました。 父は快適そうでした。 あんなに何も食べなくて心配したのに、昨日の昼、夜、朝、昼、全て自分で箸を持ち完食したのだとか。 そして、 …

認知症の父、突然その時はやってきた。

  昨日から父の足が前へ一歩踏み出せなくなり、昨夜「自宅での生活が無理になったね。」と言うと、うんと素直に頷いた父。 そして夜中、ワシがトイレに行きたくなったらどうするかな?と何度も不安そう …


  1. こしあん より:

    こんばんは。
    娘さん家族が遊びに来ていたんですね。
    ゆっくりされたようで、楽しい思い出がまた一つ増えましたね!
    お父さんの施設にも行かれたとのこと、ひ孫さんとの初対面は、やっぱり感動的だったのでしょう。
    認知症でみのりさんの話はいまいち理解ができないようですが、やはり、赤ちゃんのパワーは違うんでしょうね!
    もう帰られたのかしら?
    私も今週は1泊で実家に帰り、先月老健に入居した母との面会に姉と行ってきたんですよ。
    軽い認知の症状はありますが、かろうじて顔は覚えていてくれてほっとしましたね。

    コロナで制限がありますので(今は月に2名までで時間も15分程度です)なかなか会えませんが、なるべく会いに行ってあげたいです。
    みのりさんはお炊事のほうもお疲れさまでした!
    今頃バッタンキューな感じでしょうか?
    お大事になさってくださいね。

    • minori より:

      こしあんさん、こんにちは!
      返信が遅くなって申し訳ありません。想像以上の体力勝負の9日間でパソコンを開く暇がありませんでした。^^;
      父の面会、そうなんです。父がひ孫をみる目が優しくて、皆で感動しっぱなしで写真を撮るのを忘れてしまった程でした。
      こしあんさんのお母様は老健に入所なさったのですね。せっかくの面会なのに、今はどこでも人数制限と時間制限が再会の邪魔をしますよね。
      でも、できるだけ会いに行ってあげてくださいね。父があんなに認知が進んだ状態でも、「ワシにはいつでもあいに来てくれる人がいる。」と職員に自慢をしていると聞いた時、こんな状態でも解るんだなぁ。と思った事がありました。
      炊事。頑張りましたよ~。「毎日お母さんのご飯が食べたいわ」と言われると、つい自分の体力を超えて頑張りました。^^;
      いつもコメントありがとうございます♪

  2. Moppeppe3(もっぺっぺさん) より:

    こんにちは!認知症にかかってしまわれたお父様の様子を読んで、お父様ご自身もさることながら、家族、特に自分の親が自分のことを忘れる、認知できなくなるということの辛さばかりを思っていたのですが、お父様のひ孫さんを見る目にはしっかり優しさが表れていて、minoriさんやご家族の心がぱっと明るくなった様子が手に取るように分かりました。

    私は実家に母を一人残して海外に嫁ぎました。でも、80を超えた母のことはいつも気がかりです。コロナ禍でこの数年日本に帰国できず、母の顔を見ることができなかったので、この夏はぜひ実家に帰って、「いつでも会いに来てくれる家族がいる」ことを再度見せてあげたいと思いました。

    minoriさん、お父様、そしてご家族みなさんのお幸せを心から祈っております。心が洗われるようなブログ記事を読ませていただきました。ありがとうございました。

    • minori より:

      Moppeppe3(もっぺっぺさん)さん、初めまして。
      親が自分の事を忘れる辛さ。私も父の介護を始めたばかりの頃はどんなに辛く落ち込むだろうかと思っていましたが、そのうち親が優しい表情で幸せそうにしていてくれたらそれでいい。と自然と思えるようになりました。Moppeppe3さんもその時が来たらそう思えるといいですね。お母様を残して海外に嫁ぎ、お母様は80歳を超えていらっやるとの事。年老いた親との距離をコロナが邪魔をしますね。私の兄も90歳を過ぎた父に3年ぶりにやっと会う事ができました。夏の帰省が実現すればお母様も生きる力が湧きますね。私達家族の事祈ってくださりありがとうございます。私もMoppeppe3さんとお母様の再会をお祈りします。
      ブログにお越しくださり、温かいコメントまでありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログ運営者

こんにちは。 minoriと申します。 最近、心も体も丸くなってきた アラフィフおひとり様です。 どうぞよろしく! 詳しくはコチラをご覧ください  

介護日記まとめ