柔らかく楽しく生きる。

50代おひとり様が、小さな暮らしの中でささやかながらも楽しく暮らす日常を綴っています。

認知症の父と私

認知症父と再会。大切な事に気付いた時間でした。

投稿日:

 

認知症父が居る施設の面会禁止が解除されたので、約2ヶ月ぶりに会いに行ってきました。

最後に会った時には、次会う時には私の事は忘れているだろうな。と覚悟を決めた程の認知低下だったのですが、なんと!覚えていてくれました。

面会禁止前日の父の様子はコチラ

 

まさかまさかで嬉しかったですね。

ひ孫の動画を見せると、手をたたいて喜び動画に向かっていないいないばぁ。をしたり、こんにちは。と声をかけていました。

故郷に住む自分の兄弟の様子や、時々電話をくれる父の故郷の知り合いの話を私がしてあげると、しっかり記憶にあるらしく、目をまるくしてニコニコしながら嬉しそうに聞いていたり、

実家の庭の柿の木に実が実った事や、(この柿の木は「おれが死んだ後お前たちが食べ物に困らないようにと思って植えた」と父が言っていた大事な柿の木^^;)

私が草むしりしてしりもちついた話などを大きな口を開けて笑いながら聞いていました。

 

久しぶりに見た父は、表情も優しく、顔色も良く、施設に入れた事を後悔する事は何一つもなく、施設に入れて良かったと思いました。

今考えると、私が実家でひとり介護をしている時の父は、娘の私に恥じる気持ちが残っていたので、お漏らししたり、布団を汚したりすることを必死で隠そうとするがあまりに、変な行動をとっていたような気がします。

表情も今のほうが凄くやわらかですし、人の話も今の方が良く聞ける感じでした。

 

別れ際に、「あんたさんが家の事を守ってくれているから、安心じゃよ」とにっこりして言ったんですよね。

私はいつも実家の事嫌だ嫌だと思っているので、苦笑いして別れました。

面会は15分ですが、親が生きていてくれるだけで嬉しいものだと思った面会の15分でした。

面会する前の私は、

・自分が生きている意味は何だろう。とか、
・私が生きている価値ってあるの?とか、
・こんな私がいなくなっても子供達はしっかり生きていける。とか、

こんな事ばかり思っていましたが、親が生きていてくれるという事の有難さが今回身に染みて、私の生きる意味は子供達の為だけでいいんだ。と思い知らされました。^^;

そして今までなんて馬鹿な事考えていたんだろうと反省しながら実家に戻りました。

認知症父と再会。大切な事に気付いた時間でした。

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  1. kazun より:

    面会できて良かったですね。
    読んでて、こちらまでほっこりしました。
    ありがとうございます。

    実家の両親に2年ほど会っていないので(コロナ禍で)、
    すごく会いたくなりました。

    親も子どもも、生きてくれてるだけで幸せです。
    お互いに(自分の子どもや親にとっても)そういう存在、ですよね!

    • minori より:

      kazunさん、こんばんは。先日は本当にありがとうございました。おかげでサビた鎖がかなり取れました。
      ご両親と離れていらっしゃるのですね。解ります、とても会いたい気持ち。私も20歳、21歳時代の一番カッコいい年齢のはずの息子に2年会っていないので会いたくて会いたくて・・・。^^;(声だけじゃ満足できない)
      そうですね。親子ってお互いの存在があるだけで幸せですね。昨日の優しい顔の父を見ていて目が覚めました。
      それに自分の事を大切にすることも存在価値に気付く大切なことだと知りました。自分を大切にすると言っても、安い外食をして、幸せに感じた程度ですが。
      少しずつ、錆びついたものを取り払っていけています。
      kazunさん、これからもよろしくお願い致します。

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